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湾口防波堤の建設工事が進む福良港=南あわじ市阿万塩屋町、若人の広場公園から
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湾口防波堤の建設工事が進む福良港=南あわじ市阿万塩屋町、若人の広場公園から
湾口防波堤を建設する前の福良湾の空撮(県提供)
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湾口防波堤を建設する前の福良湾の空撮(県提供)
最大クラスの地震の津波による浸水想定図■湾口防波堤の整備後
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最大クラスの地震の津波による浸水想定図■湾口防波堤の整備後
最大クラスの地震の津波による浸水想定図■湾口防波堤の整備前
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最大クラスの地震の津波による浸水想定図■湾口防波堤の整備前
浮上式水門を設置するクレーン
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浮上式水門を設置するクレーン

 南海トラフ地震に備え、兵庫県が南あわじ市・福良湾で進める「湾口防波堤」の建設工事が大詰めを迎えた。津波時に鋼板が起き上がる「浮上式水門」が設置された16日、住民からは減災効果への期待の一方で、「防波堤ができても津波の時は逃げる意識を徹底しなければ」との声が聞かれた。

 東日本大震災を受け、県は2013年、有識者や漁業関係者、航路利用者らでつくる検討委員会を設けて議論した。既存の防波堤をかさ上げしたり、新設したりして湾内に全長1・1キロ、高さ5・9メートルの巨大防波堤を建設する計画を決めた。

 当初、大型船などが通る開口部を1カ所、漁船用の水門を1カ所設ける予定だった。漁業や観光、造船関係者らの声を踏まえ、開口部を2カ所、水門を3カ所に増やした。

 水門の一つが浮上式で、残る2カ所は海水の循環用として別の方式で整備している。こうした見直しなどにより、約60億円と見込んだ総事業費は約111億円と倍近くに膨れあがった。開口部2カ所を浮上式にするのは、主に費用面で難しいという。

 工事は7割まで進んでおり、今後、水門の通信施設を整備。残りの防波堤部分を築くなどし、23年度末に完成させるという。

 現地で16日、地元関係者や報道機関向けに、浮上式水門を設置する様子が公開された。見学した福良地区連合自治会の原孝会長(76)は「最近、全国で地震が頻発しているので、完成のめどが立ったのは住民にとってありがたい」と話す。ただ、海中にある水門が有事の際に本当に動いてくれるかとの心配もあるといい、「管理や点検にも重点を置いて、住民を安心させてほしい」と話していた。

 湾口防波堤の整備によって、マグニチュード(M)8・4クラスの地震の津波で、福良地区の浸水面積が6割減り、民家の浸水深は約1メートル未満になるという。一方、M9・0クラスの地震の津波では、浸水面積は3割減るが、地区の多くは約1~3メートル浸水する。淡路県民局洲本土木事務所は「備えの気持ちを緩めないでほしい」と呼び掛ける。(上田勇紀、西竹唯太朗)

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