通話しながらATM操作 客が気付き信組職員と連携、特殊詐欺防ぐ 洲本署が表彰
2021/12/10 05:30
感謝状を受け取った山市陽子さん(左)と山口浩一さん=洲本市栄町1
兵庫県警洲本署は、淡陽信用組合下加茂支店(洲本市下加茂1)の職員山市陽子さん(44)と、利用客で自営業の山口浩一さん(61)が連携して特殊詐欺被害を防いだとして、2人に署長感謝状を贈った。
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同署によると10月25日、携帯電話で通話しながら同支店の現金自動預払機(ATM)を操作する女性(68)に山口さんが気付いた。これを聞いた山市さんが声を掛けると、女性は「介護保険料の還付金があると市役所から言われた」と説明。電話を替わると相手が話す内容が「家賃滞納の件」と一変したため通報した。
その後、同支店はATMに「通話しながら操作している場合は職員から声掛けすることがある」とする張り紙をして対策を強化。山市さんは「これからも注意したい」と話した。(中村有沙)