釈迦如来坐像「お身拭い」 檀家ら10人迎春準備 淡路国分寺

2021/12/31 05:30

釈迦如来坐像に積もったほこりを落とす檀家ら=淡路国分寺

 兵庫県南あわじ市八木国分の淡路国分寺で30日、国指定重要文化財の釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)に積もった1年間のほこりを払う恒例行事「お身拭(みぬぐ)い」があった。檀家(だんか)ら約10人が参加し、迎春準備に精を出した。 関連ニュース だしのうまみ味わう料理店 国登録文化財の建物にオープン 県産食材使いランチやディナー提供 福崎 石臼ときねで餅つき体験 丸めて児童ら手真っ白に 西脇・旧来住家住宅 築100年の名建築で過ごすひと時! 姫路で弦楽と名画を楽しむ

 釈迦如来坐像は、木造の仏像として淡路島内最大の高さ約3メートル。南北朝時代の1340年に造られた。
 檀家らは焼香をした後、先端に和紙の付いたはたきを使い、やさしくなでるように仏像の顔や胴体のほこりを拭った。
 久保孝学住職(40)は「ほこりと一緒に今年1年のもやもやを払い、新年を気持ちよく迎えてほしい」と話していた。元日の初詣は午前9時~午後5時。通常は拝観料が必要な釈迦如来坐像を、無料で拝観できる。(西竹唯太朗)

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