洲本城跡の茶屋、休憩所に再生 洲本市が改修、軽食など提供事業者公募へ

2022/03/17 05:30

新たな売店前でテープカットする竹内通弘市長(中央)ら=洲本市小路谷

 兵庫県洲本市小路谷の国指定史跡「洲本城跡」の本丸に、新たな売店ができた。約4年前に閉店した茶屋を市が改修、再生した。当面、市管理の休憩所として使い、4月以降、軽食の提供や簡単な観光案内を担う民間事業者を募り、運営を委託する。(吉田みなみ) 関連ニュース 【写真】休憩用の椅子などが置かれた売店内 重厚な石垣と薄紅の花 月影照らす洲本城【動画】 国史跡指定20年記念 洲本城の「御城印」登場


 市商工観光課によると、洲本城跡には昭和初期から売店が複数あった。最後に残った「天守茶屋」は、2017年に経営者が亡くなり、18年夏に閉店した。
 建物はまだ使える状態で、観光客向けの休憩所を望む声もあるため、島外に住む経営者の家族が市に無償譲渡。市が屋根や外壁などを改修した。木造平屋約52平方メートル。午前9時~午後5時に開ける。
 12日の記念式典で、竹内通弘市長らがテープカットした。建物内にベンチ4台を置き、壁に洲本城を題材に市民らが撮影した写真など約20枚を展示した。
 展示は4月10日までで、期間中の午後6~9時、洲本城跡や石段をライトアップする。同課は「洲本城跡は市民だけでなく、多くの観光客が訪れる。うまく活用して、今後の観光振興につなげたい」としている。

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