市役所向かいの"視線"は、国内に数台のレアロボット 目玉に込めた社長の思い
2022/03/26 13:20
関海事工業所が所有する目玉の付いた水中ロボット=淡路市生穂
兵庫県淡路市役所(淡路市生穂新島)を出ようとして、視線を感じた。道路の向かい側から、機械のようなものに付いている目玉に見られている。
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聞けば、海底に通信用のケーブルなどを埋めるための水中ロボットだそう。同市岩屋にある海洋土木工事会社の関海事工業所が所有している。既に役目を終えたもので、国内に数台しかないため、モニュメントとして市役所向かいの事業拠点に飾っているという。
目玉が付いたのは現役引退後。同社の関勝社長が「これからも会社が上を向いて進んでいけるように」との思いを込め、シールを貼った。にらまれたかと思った視線は、よく見ると空に向かっている。退いてなお前向きなロボット。見習ってみようと、励まされた気がした。(中村有沙)