離島の陸上部、外部コーチが遠隔指導 沼島中に「心強い」味方 チャットや動画でアドバイス
2022/05/03 05:30
外部コーチによる遠隔指導導入に向けた、オンラインの打ち合わせ=南あわじ市役所
離島にある沼島中学校(兵庫県南あわじ市沼島)の陸上部で、インターネットを通じた外部コーチによる遠隔指導が始まる。3月末、監督だった教諭が別の学校に異動し、陸上競技を専門に指導できる顧問がいなくなっていた。外部コーチは大学陸上部などで指導経験があり、動画やチャットを使ったやりとりで、ランニングフォームの修正や練習メニュー作りなどに助言する。(西竹唯太朗)
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携帯電話大手ソフトバンクが2017年から始めたサービス「スマートコーチ」を使う。同社によると、21年8月までに全国53自治体の237部活で利用されたという。
南あわじ市教育委員会は初めて導入する。沼島中陸上部員は5人。同校は市内全域から通学が可能な「小規模特認校制度」を導入しており、特色ある学校づくりの一環でサービスの利用を決めた。来年3月まで。約20万円の事業費を22年度当初予算に計上している。
外部コーチは、元十種競技選手で、順天堂大陸上部などでコーチ経験がある林田章紀さん。サービスの仕組みは、練習時などに撮影した生徒の映像を、専門のアプリを使って顧問教諭が林田さんに送信する。届いた動画を見た林田さんが、線や図形を書き込んで「添削」。動画を送り返し、投てきや走るフォームの修正などへアドバイスを送る。練習メニューも提案する。
添削された動画は顧問教諭のタブレット端末のみで視聴可能。一方、生徒個人がスマートフォンなどで撮影した練習動画を、顧問教諭のタブレット端末経由で林田さんに送ることはできるという。
事前説明会がオンラインであり、林田さんや顧問教諭が参加した。同社の社員がアプリの使い方などを説明した。4月から沼島中に赴任し、監督を務める関口浩之教諭(40)は陸上競技未経験。「競技について勉強したが、専門的な指導ができるコーチがいてくれるのは心強い」と話す。1年間続け、来春以降の継続の可否を判断する。