もう孫みたいな扱いに…お笑いコンビ「ステボシ」 「住みます芸人」で淡路島盛り上げ誓う
2022/06/14 05:30
「淡路島住みます芸人」への就任を発表した(右から)ステボシの高橋さん、みっちょん。さん、門康彦淡路市長、バルニバービの佐藤裕久会長、吉本興業ホールディングスの泉正隆副社長=淡路市尾崎
吉本興業所属の若手お笑い芸人コンビ「ステボシ」が、地域活性化に協力する「淡路島住みます芸人」になった。活動拠点となる兵庫県淡路市の交流施設で13日、就任発表会があり、神戸市出身で祖父母が淡路市在住のみっちょん。さん(29)は「グラウンドゴルフに参加して、皆さんからもう孫のように接してもらった。地域になじんで盛り上げたい」と意気込んだ。(中村有沙)
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2人は既に移住。相方で大阪府出身の高橋さん(34)は「淡路島に縁はなかったが、自然豊かですごくいい所。朝はウグイスの声で起き、夜は虫の鳴き声を聞いて帰宅する。どんどん好きになる」と語った。
活動拠点のSAKIA(サキア、淡路市尾崎)は、旧尾崎小学校を再利用し、飲食業者のバルニバービ(大阪市)が3月に開業。淡路島産の食材を使うレストランや共有オフィス、子ども向け図書館があるほか、絵画などの芸術作品も展示し、食や芸術を通した交流施設として定着を目指す。
淡路島住みます芸人は、バルニバービと吉本興業、淡路市が共同で企画。ステボシが手を挙げ、選考で決まった。みっちょん。さんが、新型コロナウイルス感染拡大で舞台の仕事がなくなって祖父母宅へ約2カ月滞在した際、島の自然に魅力を感じたといい、就任を希望した。
2人は交流の場として謎解き脱出ゲームやお笑いライブなどの住民イベントを考案。得意とする交流サイト(SNS)で島外向けにも情報を発信する。
この日、空き家の活用に協力する「淡路市アキカツ隊」の任命も受けた2人。今後は移住希望者にも淡路島の魅力を伝えていく。
吉本興業ホールディングスの泉正隆副社長は「ステボシのコミュニケーション力で人をつなぐことができたら」と期待を込めた。