部員1人からスタート 蒼開高女子サッカー部、創部5年目で単独チーム 初の公式戦で4位「さらに上を」
2022/07/08 05:30
初の単独チームで県4位の健闘を見せた選手と岡本夕季監督(右上)=蒼開高校
蒼開高校(兵庫県洲本市)で2018年創部の女子サッカー部の部員数が本年度、初めて11人に達し、単独チームでの公式大会出場が実現した。5月8日から6月4日に三木総合防災公園などであった県高校総合体育大会・サッカー女子の部で4位に入る大健闘。選手たちは「部員が増えて練習が充実した。高い目標を持ち、さらに上を狙っていく」と決意を新たにする。(内田世紀)
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柳学園から蒼開に校名を変更し、アスリート進学コースを開設した18年度に部員1人でスタートした。島内の高校で唯一の女子サッカー部。19年度以降の各年度に3、1、5人が入部したが11人に満たず、神戸阪神間の高校との合同チームで公式大会に出場した。
今春、淡路島内から2人、島外から3人の計5人が入部。計11人となり、単独チームでの出場が可能となった。キャプテンの3年久保美萌菜(みもな)選手は、「練習したことを試合で試せる。公式戦が待ち遠しかった」と振り返る。
県高校総体1回戦は相手の社高校が棄権したため不戦勝。2回戦の県立西宮高校戦が初戦となった。
前半を0-0で折り返し、後半へ。沈滞ムードを打ち破ったのは広田中学(南あわじ市)出身の2年炬口愛実瑠(あみる)選手だった。後半2分、味方のスルーパスを押し込みチーム初得点を挙げた。試合終了間際にも1点を追加した。
高校でサッカーを始めたが、岡本夕季監督(27)が「失敗を恐れない姿勢で力を付けた」という急成長。炬口選手は「信じられない気持ち。いつも練習に付き合ってくれた先輩に感謝したい」と喜んだ。
準決勝は、インターハイで5回の全国優勝を誇る日ノ本学園に0-14で敗戦。3位決定戦は六甲アイランド高校に0-8で敗れた。大会の優秀選手賞に選ばれた久保選手は「上位の壁は高いが、練習が生きた場面もあった。攻撃力を高め、9月の県選手権に臨みたい」と飛躍を誓った。