洲本城跡集客へ「夏の陣」 かき氷、スイカで「涼」提供、ガイド常駐し無料で解説 8月21日までの土日祝

2022/07/31 05:30

大阪湾と洲本市街を見下ろす本丸でガイドを務める「洲本城友の会」メンバー(左)=洲本市小路谷

 国指定史跡の山城「洲本城跡」へ暑い夏場も訪れてもらおうと、兵庫県洲本市などが三熊山山頂の本丸にある売店で、土日祝日に集客の取り組みを始めた。かき氷やスイカの販売で涼を提供。史跡のガイドボランティアが常駐して城の歴史などを無料で解説する。8月21日まで続ける。(吉田みなみ) 関連ニュース 京の老舗麩屋のかき氷、ここならではの爽やかな蜜が涼を呼ぶ「錦市場激混みでも行かなきゃ」 氷上牛乳、夢丹いちご…地元食材でデザートなかき氷 味と食感の変化魅力 丹波市・中島大祥堂丹波本店 【かき氷機なしでOK】フリーザーバッグでつくれる「ミルク氷」で夏を楽しもう!農林水産省のアイデアに「天才かよ…」「絶対うまいやつ」


 飲食物の販売は洲本商工会議所女性会が担う。かき氷(200円)、市内でとれたスイカ(一切れ100円)など。売店内には、安土桃山-江戸時代初期に洲本城主だった脇坂安治の甲冑(かっちゅう)を再現したレプリカや小刀、陣羽織など約20点を展示している。
 ガイドボランティアは歴史愛好家のグループ「洲本城友の会」が担い、1日に2人前後が常駐する。依頼があれば約1時間で本丸や周辺を案内。戦国時代以降に複数の城主によって築かれた歴史と、山腹からの敵の侵入を防ぐ「登り石垣」に代表される特徴を解説する。
 初日の今月23日は約40人が訪れた。千葉県の会社員男性(48)は、「本丸まで登るのに暑くて疲れたが、冷たい物を口にしながら洲本の町を一望できてよかった」と話した。
 商議所女性会の平野公巳(くみ)会長(60)は「洲本城は市の観光シンボル。いろんな人に訪れてもらえるようにしたい」と話していた。
 本丸売店とガイドは、各日午前11時~午後2時まで。売店は2018年に閉店した茶屋を市が一部改修し、今年3月に開店した。民間の運営事業者の公募を予定している。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ