悔しさばねに掴んだ全国V インターハイ男子円盤投げ・山口さん 喜びを故郷・淡路で報告

2022/08/31 05:30

陸上男子円盤投げで、49メートル97の記録で優勝した山口翔輝夜さん=7日、徳島県鳴門市

 全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技大会(3~7日、徳島県鳴門市)の男子円盤投げで優勝、同ハンマー投げで準優勝を果たした社高校(兵庫県加東市)3年山口翔輝夜さん(17)=三原中出身=が、南あわじ市役所を訪れて喜びを報告した。(内田世紀) 関連ニュース <佐賀国スポ>山田大智、インターハイ王者に雪辱「計画通りだった」 陸上少年男子共通5000m競歩 斎藤、終盤追い上げ逆転 インターハイ2位の悔しさ晴らす 佐賀国スポ、陸上少年女子A300m 「仲間のおかげ、気負わず走れた」高校総体男子1600mリレーV 社高メンバーが加東市役所を表敬


 山口さんは八木小と三原中で水泳に打ち込み、中1時には100メートル自由形で全国3位に輝いた。中学では、水泳を続けながら陸上部に入り、投てき競技に挑戦した。
 「最初は遊び感覚で楽しんでいたが、想像以上に記録が伸びた」という。社高校に進み、本格的に取り組んだ。
 インターハイ出場は2年連続となった。1年前、円盤投げは9位、ハンマー投げは予選落ちに終わった悔しさをバネに、基礎から鍛え直した。
 今年は両種目で優勝を目標に掲げた。ハンマー投げは惜しくも2位だったが自己ベストを更新し、「力を出し切れた」。好調を維持して4日後の円盤投げへ。「風などの条件は悪かったが、冷静に投げられた」と2位以下を大きく引き離して優勝を決めた。
 報告会は25日にあり、守本憲弘市長が「輝かしい結果。後に続く子どもたちの励みになる」と祝福した。大学で競技を続けるという山口さんは、「世界の舞台で活躍できる選手になれるよう頑張りたい」と話していた。

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