災害時の素早い情報収集に役立てるため、神戸市は21日、小型無人機「ドローン」を取り扱う4事業者と協定を結んだ。各事業者は市内に支社などがあり、映像通信や図面作製など異なる分野で高い技術があるという。
協定を結んだのは、一般社団法人ドローン撮影クリエイターズ協会(京都市)▽建設コンサルタント「アスコ大東」(大阪市)▽建設コンサルタント「国土防災技術」(東京都)神戸支店▽空撮映像サービス「スカイウォーカー」(神戸市)。
2016年度からドローン導入について検討してきた市は、操作や機器管理に高い技術が必要なため、専門的な知識がある団体と協力することにした。
それぞれの技術を生かせば、被害現場の映像撮影だけでなく、流れ出た土砂量の測定なども可能になるという。市危機管理室の後藤範三理事は「人やヘリコプターが近づけない場所での状況把握などにつながる」と話した。7月ごろに土砂災害を想定した訓練があり、映像などの送信技術を試す。
(若林幹夫)
