防災防災ひょうご防災新聞

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保存作業を行っている東日本大震災の被災文書を手に、「経験の共有が大事」と語る奥村弘教授=神戸市灘区六甲台町
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保存作業を行っている東日本大震災の被災文書を手に、「経験の共有が大事」と語る奥村弘教授=神戸市灘区六甲台町

 阪神・淡路大震災以降、広く注目を集めるようになった災害資料や被災資料。その保存と活用をめぐり、積み重ねられてきた経験を共有しようと、国際シンポジウム「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立をめざして」が11、12日、神戸大学統合研究拠点コンベンションホール(神戸市中央区港島南町7)で開かれる。

 主催は、奥村弘・神戸大大学院教授(57)=日本近代史=の研究グループ。奥村教授らは震災後、被災資料の救出に関わり、ボランティア組織「歴史資料ネットワーク」(史料ネット)を設立。全国の被災地で活動するとともに、各地に誕生した史料ネットとの連携の要となってきた。大学図書館は「震災文庫」を開設し、5万点超の震災資料を収集・公開する。

 東日本大震災を踏まえ、「地域文化が守られることで、災害の記憶もその一部として継承される」と奥村教授。災害に強い地域文化を担う「地域歴史資料学」の確立に向けて2014年度から研究を進めており、来年度の総括を前にシンポを企画した。

 初日のテーマは災害資料。災害アーカイブ活動で東北大と連携するハーバード大のアンドルー・ゴードン教授が基調講演し、災害資料の公的管理に関する韓国国家記録院の李允暻氏の報告後、討論する。

 2日目は被災歴史資料がテーマ。イタリアにおける「文化財危険地図」の活用例を、国立保存修復高等研究所のカルロ・カカーチェ部長が紹介する。震災史の展示を日本と共催する国立台湾歴史博物館の謝仕淵副館長は、昨年の台湾南部地震で被災者の写真などを救出・返却した取り組みについて語る。東日本大震災の事例の報告もある。

 奥村教授は「歴史資料は研究者だけでなく、社会で守っていく必要がある」とし、市民の参加を呼び掛けている。

 11日午後1時~5時半、12日午前9時半~午後3時半。無料。申し込み不要。詳細は神戸大人文学研究科(TEL078・803・5571)のホームページで。(田中真治)

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