防災防災ひょうご防災新聞

  • 印刷
神戸市・久元喜造市長
拡大
神戸市・久元喜造市長

 神戸市の久元喜造市長は阪神・淡路大震災から23年を前に神戸新聞社のインタビューに応じ、発生が予想される南海トラフ巨大地震に備えて、市内の運河の水門や、防潮堤に設置されている防潮扉を遠隔操作で閉じられるシステムを導入する考えを明らかにした。2018年度から仕様や費用面の検討を行い、19年度にも導入を始める。

 津波や高潮の襲来時、水門・防潮扉が開いたままだと、防潮堤の役割が果たせなくなる。津波を伴う地震が起きた場合、市職員が現場へ行って閉鎖するが、津波に巻き込まれる危険性がある。一部は近くの民間事業所に閉鎖を委託しているが、確実に閉じられたかを市側が確認する必要もある。

 神戸市みなと総局によると、同市内の水門は6基、防潮扉は225カ所。都心と港・海岸が近いために他都市よりも格段に多いという。全水門・扉の遠隔操作化には巨額の投資が必要となるため、防潮扉の統廃合を進めた上で、対象とする水門・扉を選ぶ。

 久元市長は「東日本大震災では、水門の閉鎖にあたった消防団員が殉職するなどの痛ましい事例があった。遠隔操作を導入できるかは検討次第だが、ぜひ取り組みたい」と語った。水門・防潮扉の遠隔操作化は東日本大震災の被災地などで導入されているが、都市部では進んでいない。

 市は15年度、沿岸約60キロに防潮堤を完成させ、これらをねばり強い構造に補強する工事も19年度に完了する。久元市長は「可能であれば、補強工事の完了を待たずに、遠隔操作化の導入を始めたい」と意欲を見せている。(森本尚樹、若林幹夫)

防災の最新
もっと見る

天気(1月20日)

  • 11℃
  • 4℃
  • 10%

  • 10℃
  • 0℃
  • 30%

  • 12℃
  • 3℃
  • 10%

  • 11℃
  • 1℃
  • 10%

お知らせ