防災 防災 ひょうご防災新聞

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神戸市内で唯一の潮位計がある神戸検潮所。気象庁が管理している=神戸市中央区波止場町
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神戸市内で唯一の潮位計がある神戸検潮所。気象庁が管理している=神戸市中央区波止場町
台風21号の影響で横倒しになったコンテナ群=2018年9月5日、神戸市東灘区向洋町東4
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台風21号の影響で横倒しになったコンテナ群=2018年9月5日、神戸市東灘区向洋町東4

 記録的な高潮が発生し、神戸、阪神間などに深刻な浸水被害をもたらした昨年9月の台風21号から4日で半年。神戸市は、大量のコンテナが海上に流出するなどした市東部の沿岸に、初めて市独自で潮位計1基を設置する方針を決めた。高潮は本来、事前の潮位上昇などから一定の発生予測が可能とされるが、これまで市内にはメリケンパークで気象庁が管理する「神戸検潮所」(神戸市中央区波止場町)の1基しかなかった。(鈴木雅之)

 神戸市海岸防災部によると、新たな潮位計は同市東灘区から灘区にかけての市東部沿岸に設置する方針で、2019年度当初予算案に約2千万円を計上した。詳細な場所や、今夏の台風シーズンに間に合うかどうかは未定という。

 昨年9月4日に神戸市付近に上陸した台風21号では、メリケンパークの神戸検潮所で潮位約2・33メートルを記録。1961年の「第2室戸台風」を上回る過去最高潮位を観測した。

 一方、市東部には潮位計がなく正確な規模は不明だが、国などが設置した高潮対策検討委員会の推計では、同市東灘区の六甲アイランドの南側岸壁では、メリケンパークを上回る約2・9メートルに達していたとされる。

 市や港湾業者などは「想定外」の被害への対応に追われた。六甲アイランドではコンテナ43個が海に流出。航路の障害となったり、護岸に漂着したりするなどし、住民生活にも影響した。ガントリークレーンの倒壊もあり、港湾機能が大きく停滞する事態となった。

 さらに六甲アイランドを中心に、中古車や重機など数千台がオークション会場や輸出待ちのヤード(集積場)で浸水し、廃車となった。海水に漬かったコンテナ内にあったマグネシウムが発火し、鎮火まで2カ月弱を要するなど、長期に及ぶ影響が出た。

 高潮対策検討委が「史上最大規模」の台風でシミュレーションした結果でも、神戸市内では市東部で潮位が高くなる傾向にあるといい、市担当者は「台風21号当時、東部にも潮位計があれば防災上、違った対応が取れた可能性もある。新たな潮位計が必要と判断した」としている。

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