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減災ハンカチを子どもたちに配り、命を守る知識を伝える保田真理さん=仙台市青葉区、東北大
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減災ハンカチを子どもたちに配り、命を守る知識を伝える保田真理さん=仙台市青葉区、東北大

 東日本大震災の津波で多くの人が亡くなった悲劇を教訓に、兵庫県三木市出身で東北大災害科学国際研究所(仙台市)プロジェクト講師の保田真理さん(63)が、災害から命を守るための知識をデザインしたハンカチ「減災」を考案し、子どもたちに配布を続けている。これまで国内外の13万人以上に届けた。震災から3千日が過ぎた28日、「震災を経験したからこそ、そこから学んだことを社会に還元しなければ」と誓う。(竹本拓也)

 小野高、甲南大を卒業後、夫の転勤で1982年に宮城県に移った。長年主婦だったが、98年に一般職員として東北大に就職。その後、研究活動にも関わるようになり、沿岸部に出向いて巨大津波の堆積物などを調査していた。

 2011年の東日本大震災では多くの人が逃げ遅れた。「過去に津波を経験してきた東北なのに。揺れから到達まで最短で25分、少しでも高いところを目指していれば」と心を痛めた。12年、津波工学部門の助手として研究者の道を歩み始めるとともに、持ち歩ける物で災害時の対応を伝えようと考えた。そこで発案したのがこのハンカチ。東北大学の基金などの支援を得て、14年度に完成した。

 姫と忍者のキャラクターが、東日本大震災では津波が最大約40・5メートルに達したことや、自転車並みの時速20キロで襲ってくることなどを伝える。今年4月にリニューアルし、豪雨や突風の際の対応方法も記した。

 東北地方のほか、南海トラフ巨大地震発生時に津波が予想される三重県や和歌山県など各地で出前講座を開き、子どもたちにハンカチを配る。「災害は日常の中にあることを意識してもらえたら」と保田さん。ハンカチを持ち帰った子どもたちが、家庭で災害時の避難ルートなどを話し合うきっかけになることを願っている。

 東北大大学院の博士課程でコミュニケーション心理学も学ぶ。「実際に命を守るための行動を起こしてもらうにはどうしたらいいのか?」「限られた時間で人の心に訴えるには?」など、避難する人の心理を突き詰める日々だ。

 ハンカチには日本語と英語の2種類があり、現在、タイ語も検討中。東北大災害科学国際研究所TEL022・752・2107

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