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大阪湾の活断層調査に取り組む神戸大の巽好幸教授=神戸市灘区六甲台町
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大阪湾の活断層調査に取り組む神戸大の巽好幸教授=神戸市灘区六甲台町
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活断層調査に使われる神戸大の練習船「深江丸」(巽教授提供)
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活断層調査に使われる神戸大の練習船「深江丸」(巽教授提供)

 神戸大学は来年度から、大阪湾の海底で未知の活断層調査に乗り出す。18日で発生1年となる大阪府北部地震では震源断層が特定できず、「断層の巣」と呼ばれる近畿地方で活断層の全容が把握できていないことが示された。大阪湾には「大阪湾断層帯」の存在が指摘されるが、詳細な調査は手つかずのまま。同大学海洋底探査センター長の巽(たつみ)好幸教授(地球変動学)は「身近に潜む地震のリスクを知り、備えを進める契機にしたい」と意気込む。(金 旻革)

 調査への関心を高めようと、巽教授らはインターネットの「クラウドファンディング」で、調査機器の準備費用など200万円を目標に12日まで寄付を募っている。

 阪神・淡路大震災後に調査をまとめた政府の地震調査研究推進本部によると、大阪湾断層帯は、兵庫県洲本市沖を起点に、神戸空港やポートアイランドなどの地下を含めた神戸港内に至る四つの活断層の総称。大阪湾を縦断し、長さは約39キロに及ぶとされるが、未解明な部分が多い。さらに大阪湾断層帯以外にも、湾内全域で未知の断層が数多く存在するとみられている。

 大阪湾断層帯がずれて地震が発生すれば、マグニチュード(M)7・5程度が想定される。京都大防災研究所の調査では、地震から5分後に神戸市や淡路島などへ最大4・5メートルの津波が襲来する可能性があるという。30年以内の発生確率は0・004%以下だが、断層がずれる直下型地震は、海溝型地震のような周期性が証明されておらず、「楽観視は禁物」という。

 断層調査は神戸大学が保有する練習船「深江丸」で実施。コンピューター断層撮影(CT)スキャンと似た原理の「反射法地震探査」と呼ばれる手法を使う。人工的に地震波を発生させ、地層ごとに異なる跳ね返り方を捉え、地層の内部構造を断面図として作製する。

 昨年9月の学生実習では、大阪湾断層帯東側で新たな断層を発見した。海底の活断層は延長上の陸地に続いていると考えられ、重要な活断層を発見できれば新たな想定地震の研究促進が期待できるという。

 巽教授はマグマだまりなど海底火山の構造調査が専門。「大阪湾断層帯は過去にいつ動いたかすら分かっていない。観測装置の発達で、都市部の陸地より海底の方が断層を調べやすい。まずは湾内の活断層分布状況を把握し、それを基にずれが生じた年代や範囲などのデータ収集を目指したい」と話す。

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