防災 防災 ひょうご防災新聞

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 西日本豪雨は、最初の大雨特別警報が発表されてから6日で1年を迎える。兵庫県内にも大きな爪痕を残し、土砂崩れで男性1人が犠牲になった宍粟市の被災地では、崩落した橋の復旧工事や砂防施設の新設が進むが、完成は今秋以降になる見通し。万全な備えを築けないまま梅雨や台風シーズンに入り、被災者らは不安な夏を迎えている。

 増水で民家の真横にあった椿下(つばか)橋が崩落し、護岸も流出した同市一宮町河原田地区。梅雨入りでやや増水した川で、橋の建設工事が続いている。土手に埋設する橋台が完成していないため護岸の一部は軟らかい土砂がむき出しのまま。少し下流は川幅の半分以上が埋められ、資材置き場になっている。

 現場の真横に家が立つ男性(71)は「この状態で増水すれば川があふれ、家の地盤まで流出しかねない。梅雨までには完成してほしかった」と表情を曇らせる。

 河川工事は通常、出水期の6~10月は行わない。だが工事を発注した市によると、橋の設計に今年2月までかかり、入札で業者が決まったのは3月6日。着工は同月末にずれ込んだ。傷んだ川を放置するわけにはいかず、梅雨入り後も工事を続ける異例の工程を組んだという。

 天気予報で大雨が予想される場合は工事中の護岸に土のうを積み、川を埋めた土砂もすぐに撤去するという。護岸の完成は7月末、橋の開通は11月末を予定する。

 豪雨で自宅のそばの地盤が流出した男性(54)は「急な大雨となれば、本当に土砂撤去が間に合うのか心配だが、復旧が長引くのも困る。ゲリラ豪雨がないことを祈るしかない」と不安そうに川面を眺めた。(古根川淳也)

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