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港湾施設では、浸水の恐れがある場合に手動で操作する止水板の設置作業が進む=神戸市東灘区向洋町東3
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港湾施設では、浸水の恐れがある場合に手動で操作する止水板の設置作業が進む=神戸市東灘区向洋町東3

 台風21号による記録的な高潮は、兵庫県内でも住宅街への浸水や港湾機能のまひなどを引き起こし、従来の防災対策のもろさを露呈した。神戸・阪神間の沿岸部では地盤や堤防のかさ上げに加え、予測や避難情報の早期発信などソフト面での対策も急ピッチで講じられている。

 コンテナ流出や電源の喪失で混乱に陥った神戸市東灘区の六甲アイランド。岸壁には今も応急対策用の土のうが高く積まれ、市の荷さばき施設では浸水を食い止める止水板の取り付け工事が進む。市の担当者は「堤防などの施設だけでは高潮を防げないと学んだ。一日も早く港湾業者の安全につなげたい」とする。

 六アイでは、避難所機能を備えた荷さばき施設の建設や非常用電源設備の配置も決まった。同じ人工島の神戸・ポートアイランドでも新たに防潮堤が整備される。

 六アイ、ポーアイを含む神戸港など、大阪湾各港の対策は昨年9月に国土交通省などが設置した委員会で議論。神戸港同様、各港とも高潮を想定した具体的な防災計画のないことが反省点に挙がった。

 これを踏まえ、各港の管理者は今年6月に「フェーズ別高潮・暴風対応計画」をまとめた。台風接近に備え、どのような防災情報にどのような態勢を取るべきかを自治体や港湾業者ごとに明示しており、来春には被災後の対応に重点を置いた事業継続計画(BCP)も正式に策定する。

 台風の影響を受ける高潮は津波と異なり数日前からの予測ができるが、住民や企業への情報発信も課題となった。神戸市は近く「神戸港防災ポータルサイト」を開設する。潮位のほか、防潮堤の開閉時刻や人工島へ通じる道路の交通情報もリアルタイムで掲載し、早めの防災行動を促す。国交省近畿地方整備局も大阪湾約40カ所の潮位などを確認できるポータルサイトを今月中に立ち上げる。

 ほかにも、神戸市は潮位計のなかった東灘区の岸壁に1基を設置し、沿岸部には防災スピーカーやカメラも順次取り付ける。兵庫県も高潮による越流や越波が起きる可能性を台風襲来前に予測するシステムを開発中で、沿岸住民や企業の確実な水防活動につなげる。(竹本拓也)

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