災害時、避難所以外の選択肢も 新型コロナ、災害情報学会が提言

2020/05/16 06:20

 新型コロナウイルスの感染が収束しない状況を踏まえ、日本災害情報学会(会長=片田敏孝・東京大大学院特任教授)は15日、災害時の避難行動に関する提言を公表した。避難所に多数が殺到すれば3密(密集、密接、密閉)の回避が困難になるため、在宅避難や親戚宅などさまざまな避難方法をもう一度検討することを求めている。 関連ニュース 福島第1原発事故で避難の槙さん「同じ境遇に遭う次世代生みたくない」 7日、神戸の集会で思い語る 【車中泊避難の現状】整わぬ態勢、支援漏れも 「関係者連携を」と専門家 車中泊の避難場所確保は3割 主要87市区で28市のみ

 2年前の西日本豪雨や昨年の台風19号など、毎年のように災害が発生している出水期を控え、同学会は新型コロナの感染リスクを避ける避難行動を促す目的で提言を出した。
 提言ではまず、「避難所に行くことだけが避難ではない」と指摘。居住地が浸水や土砂災害の恐れがない場合、住民がその場にとどまる在宅避難も有効とした。ハザードマップなどで自宅の安全性を事前に確認するよう勧めている。
 自宅外への避難先は3密を避けるためにホテルや親戚宅、知人宅も選択肢と紹介。避難の判断を適切に行うため、風水害の危険性を5段階で評価する「大雨・洪水警戒レベル」の積極的な活用を促している。
 自治体に対しては、指定避難所以外の避難先の確保を求めた。(金 旻革)

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