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インド式絵巻物を手に語り演じる東野健一さん=2016年1月17日、神戸市中央区山本通3、KOBEスタジオY3(撮影・丸井隆人氏)
インド式絵巻物を手に語り演じる東野健一さん=2016年1月17日、神戸市中央区山本通3、KOBEスタジオY3(撮影・丸井隆人氏)

 「昔々、云(い)うてもそないに昔やない」。そんな神戸弁で始まるパフォーマンスの名調子が耳に残る。「ポトゥ」と呼ばれるインド式絵巻物を、自作・自演した国内唯一の絵巻物師(ポトゥア)で画家の東野(ひがしの)健一さんが6日、70歳で亡くなった。約1年前、末期がんで余命半年と告知されたが、表現者として活動を続けた。古里の神戸を拠点に力尽きるまで、命の不思議や尊さ、この世界の大きさ、素晴らしさを、作品を通じ全身で表した。

 ガハハと豪快に笑う、元気の塊のような愉快なおっちゃんだった。観客との掛け合いを交え、大きな身ぶり手ぶりで、インドの西ベンガルで学んだ絵巻物を力強く語り演じた。大きな声と体。人懐こい笑みと優しい目。おおらかで包みこむような人柄に、癒やされ救われた人も少なくなかったろう。弱きもの、小さきものへの温かいまなざしを忘れない人だった。阪神・淡路大震災後には、避難所で絵巻物を語り、被災者を笑わせ、励ました。

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