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米田定蔵さん
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米田定蔵さん
人形劇映画「るめらやき」の一場面
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人形劇映画「るめらやき」の一場面
人形劇映画「るめらやき」のクレジットタイトル
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人形劇映画「るめらやき」のクレジットタイトル

 神戸のミナト風景や近代建築を撮り続けてきた写真家・米田定蔵(ていぞう)さん(84)=神戸市長田区=が約60年前に製作した人形劇映画の16ミリフィルムが見つかった。(田中真治)

 題名の「るめらやき」は、キャラメルの逆読み。テントウムシの「てん助」が見つけたキャラメルの箱をめぐり、昆虫たちの世界に巻き起こる騒動を描いた約15分の作品だ。

 発掘したのは、神戸映画資料館=同区=の安井喜雄(よしお)館長(68)。今年に古物商から入手したフィルムのうちの1本で、「神戸新聞社人形劇団ピジョン」というクレジットタイトルから神戸ゆかりの映画として情報を探索。米田さんが自作と確認した。

 米田さんの記憶では1957年ごろに撮影したが、セールスは難航。ネガを大阪の会社に売却後は「上映されたか分からない」。人形を制作・上演した神戸新聞事業部の三浦保さん(故人)の家族によると、三浦さんは58年には人形劇の活動から離れており、映画についても聞いたことがないという。

 米田さんは当時、神戸にスタジオがあった「華道倶楽部(くらぶ)」で産業映画や自治体のPR映画を受注。民間テレビ放送の本格化を見越して、「近畿テレビ映画協会」名義で自主製作した第1作が「るめらやき」だった。しかし、スタジオは59年ごろに閉鎖。米田さんは映画から写真の仕事に移った。

 米田さんの手元には撮影時のスナップ写真しかなく、「フィルムが残っているとは思いもよらず驚いた」と、情熱を注いだ作品との約60年ぶりの再会を喜んでいる。

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