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大中遺跡について議論を深めたシンポ=兵庫県立考古博物館
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大中遺跡について議論を深めたシンポ=兵庫県立考古博物館

 弥生時代後期-古墳時代初めの国指定史跡「大中(おおなか)遺跡」(兵庫県播磨町大中1)の発見から、今年で55年。調査関係者によるシンポジウムがこのほど、県立考古博物館(同)で開かれた。

 大中遺跡は1962年、当時播磨中3年の浅原重利さんら3人が大量の土器を発見したことから、高校教諭の上田哲也さんを中心に発掘。隣接の山之上遺跡を含む約7万平方メートルの大規模集落で昨年の第24次調査までに120棟が確認された。

 石野博信・同館名誉館長は、「竪穴住居跡の博物館」といわれるほど多様な形態の住居跡を紹介。小型の長方形の住居跡は、九州北部に特徴的な2本柱で、壁際の床が一段高い「ベット状遺構」であることから、「九州人が来住した」との仮説を提示した。その一方で、九州系の土器がほとんどないことなど、大中遺跡がはらむ謎を浮かび上がらせた。

 この住居跡は土器群の下から発見された。上田さんは「完全な土器もあり、捨てたのではなく並べられていた印象」だと振り返り、浅原さんも「直感で倉庫じゃないかと思った」と証言。石野さんは「何らかの祭りで使った土器を、廃屋になった2本柱の家に収めている」との見方を示した。

 五角形や六角形の住居跡が比較的集中している点も議論に。県教育委員会の小川弦太さんは「面積を確保するためでは」と推論し、上田さんは「床面がすごく硬かった」と踏み固められた可能性を示唆。石野さんは「多くの人の集まる集会所だったと解釈できるかもしれない」と述べ、「分からないことがいっぱいあるから、面白い」と今後の研究に期待を寄せた。

     ◇

 「大中遺跡『再』発見!」展は播磨町郷土資料館で3月20日まで開催(最終日除く月曜休館)。無料。同館TEL079・435・5000

(田中真治)

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