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時代の特徴を踏まえ、CGで復元した「鶴の間」の障壁画(ガイドツール企画委員会提供)
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時代の特徴を踏まえ、CGで復元した「鶴の間」の障壁画(ガイドツール企画委員会提供)
江戸時代の姫路城下町を再現したCG(ガイドツール企画委員会提供)
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江戸時代の姫路城下町を再現したCG(ガイドツール企画委員会提供)

 約150年前、陸軍の営舎が三の丸に建設されたことに伴い姿を消した世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)の居館や城下町などを、兵庫県立大の研究者らが初めてコンピューターグラフィックス(CG)で復元した。当時の史料が散逸したり、戦時中に焼失したりして乏しい中、建築や美術、歴史など幅広い専門知識を結集し、江戸時代に主流だった様式や特徴を取り入れCG化した。5日に姫路市内で報告会を開き、披露する。(宮本万里子)

 県立大や千葉大、福井工大の専門家らでつくるガイドツール企画委員会(委員長・志賀咲穂県立大名誉教授)が、文化庁の補助を活用し、2015年度から3カ年で進めている。

 同委員会によると、三の丸や西の丸には大規模な御殿や屋敷などがあったが、明治時代、陸軍の営舎が城内にできる過程で大半が撤去された。城下町も戦時中の空襲で焼けた。

 当時の建物の間取り図や外観の絵図だけは確認されているが、江戸時代、幕府の重要拠点だった姫路藩は、各地から大名が入れ替わりで藩主に就いたため、当時の様子を示す詳細な史料は全国に分散してしまったという。

 同委員会は城の全体像を伝えようと、江戸時代の姫路城主・本多忠政の居館など「三の丸御殿」の画像での復元に挑戦。御殿内の「鶴の間」や内装の障壁画は、柱や天井の高さに至るまで、当時主流だった作風と矛盾がないようCG化した。城下町は、区画割りが分かる図面を基に、武家屋敷の屋根や規模を時代の特徴に合わせて描いた。

 志賀委員長は「政治や生活の場だった居館などをリアルに伝えることで、姫路城の価値をより感じてもらえる」と意義を説明する。

 市は17年度、三の丸御殿の建物復元に向けて、情報提供の呼び掛けや基礎資料の作成を始める。

 報告会は5日午後1時半から、同市本町の日本城郭研究センターであり、CG制作の過程を専門家らが解説する。無料。市立城郭研究室TEL079・289・4877(5日のみ対応)

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