兵庫県姫路市の兵庫県立歴史博物館で開かれている、同市出身の落語家故桂米朝さんの生涯をたどる特別展「人間国宝・桂米朝とその時代」(神戸新聞社など後援)の来場者が10日、1万人に達した。1万人目となった広島市南区の大学2年の男性(21)に、米朝さんの長男桂米団治さん(58)から図録などの記念品が手渡された。
同展は1月28日に開幕。米朝さんの三男で同館学芸員の中川涉(わたる)さん(56)が手掛け、2年前に89歳で他界した米朝さんの創作落語の原稿など初公開品を含む約700点が並ぶ。
この日、男性は母(59)と来場。米団治さんから「どこから来たの」と気さくに話しかけられながら緊張した様子で記念品を受け取り、「驚いたけどいい思い出になった」と喜んだ。
米団治さんは「1万人もの方に来ていただきうれしい。残りの会期も多くの人に楽しんでほしい」と話した。
同展は20日まで。同博物館TEL079・288・9011
(宮本万里子)
