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神戸国際フルートコンクールに先立ち催された歴代入賞者のコンサート=18日、神戸文化ホール
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神戸国際フルートコンクールに先立ち催された歴代入賞者のコンサート=18日、神戸文化ホール
6月4日のパーティーに向けて打ち合わせをする応援実行委員会のメンバー=神戸市役所
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6月4日のパーティーに向けて打ち合わせをする応援実行委員会のメンバー=神戸市役所
2013年に開かれた第8回神戸国際フルートコンクール=神戸文化ホール(同市提供)
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2013年に開かれた第8回神戸国際フルートコンクール=神戸文化ホール(同市提供)

 神戸市などが主催し、エマニュエル・パユさん(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席)ら多くの名手を輩出してきた「神戸国際フルートコンクール」の第9回大会が5月25日、同市内で開幕する。課題は運営費で、今回から市の補助金が廃止され、東京の篤志家からの寄付金などで開くが、次回以降は財源のめどが立っていない。そこで立ち上がったのが地元経済界。コンサートとパーティーを企画し、収益と協賛金計1千万円を市に寄付する計画だ。経営者らしい発想で、文化を支える新たなモデルとなるか。(松本寿美子)

 「神戸ブランドのコンクールを東京の人に委ねていたのでは恥ずかしい」。1月、神戸を中心とする16の企業・団体のトップが同コンクールの応援実行委員会を結成した席上、実行委員長を務めるオリバーソース(神戸市中央区)の道満雅彦社長は強調した。

 コンクールは4年ごとで、今回は総事業費約5800万円が必要だが、市は「市民の認知度が低い」として補助金を廃止し、存続の危機に。その後、セレモア文化財団(東京)の辻正司会長から約4200万円が寄せられ、開催が決まった。事業費の不足分は市民団体やふるさと納税を通じた寄付金などで賄う。

 しかし、第10回以降の財源は白紙のままで、存続を願う地元企業、団体などのトップが結集。「華やかで市民に開かれた企画で資金集めをしよう」と、大会最終日の6月4日に入賞者が演奏を披露する「祝賀記念ガラ・コンサート」を拡充するなど催しを用意した。

 会場を神戸文化ホール中ホール(904席)から、さらに広いポートピアホール(1702席)に変更。入賞者に加え、日本を代表するソプラノ歌手幸田浩子さん、ピアニスト久元祐子さん、兵庫県立芸術文化センターのスーパーキッズ・オーケストラ、県立西宮高校生らも迎える。

 終演後は隣接の神戸ポートピアホテルで700人規模のパーティーを開催。一般参加可能で、世界的な奏者によるクラシックやジャズの生演奏を楽しめ、フレンチのコース料理を味わえる。協賛企業の商品を詰めた手土産袋も用意される。

 「企業の接待として得意先の人を招待したり、広告に利用したり、企業が利点を感じられるようにした」と道満実行委員長。「今回を成功させ、今後も市民の応援機運を高めたい。そうすれば、主催する市も公費投入しやすくなる」

 コンサートは6月4日午後1時半開演。3500円(学生1500円)。パーティーは2万円(コンサートや食事代など含む)で、1卓(10席)を購入すれば目録に名前が掲載される。コンクール、コンサートともに神戸文化ホールプレイガイドTEL078・351・3349

▽交流機会増やす改革

 今回の神戸国際フルートコンクールでは、主催の神戸市なども、出場者と市民との交流を増やす改革を実施する。

 例えば、市民らが期間中に家庭で出場者を受け入れるホームステイ制度。出場者がコンクール敗退後にホテルの宿泊からホームステイに切り替えられるようにしたところ、日本人を含む19人の応募があった。実務を担う同市民文化振興財団が、受け入れに手を挙げた同市近郊の40家庭との組み合わせを進めている。

 これにより、前回まで敗退後にすぐ帰国するなどしていた出場者が神戸にとどまりやすくなり、期間中の2日間、市内の小学校5校に出前演奏に出向くことが可能になった。

 同財団は「市民との交流機会が増え、コンクールが広く浸透すればうれしい。会場にも多くの市民に聴きに来てほしい」とする。

 コンクールは公開され、チケットは各日一般千~2千円、大学生以下500~千円。全日程入場できるパスもある。

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