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神戸観光の顔となっている異人館街=神戸市中央区北野町2
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 神戸市は2017年度、「北野の異人館街」として知られる北野・山本地区の伝統的建造物群を維持するため、全棟の現況や所有者の意向などについて調査を始める。建造物群は阪神・淡路大震災で大小の被害を受けて改修されたが、発生後22年が過ぎて老朽化が進んでいるところも。市は併せて、大規模改修や改築の大きな足かせとなっている法規制を大幅に緩和する条例の制定に乗り出し、保全と利活用を後押しする。(森本尚樹)

 建造物群は神戸を代表する観光スポット。年間100万人以上が訪れ、今年のゴールデンウイークも多くの人でにぎわっている。市は明治・大正期に建築された40棟(洋館33棟、和館7棟)のほか、門や塀などの工作物を伝統的建造物に指定。一帯は国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。

 観光客向けに公開されている異人館がある一方、老朽化が進む棟や工作物には、空き家になるなどして管理が行き届いていないところもあるとみられる。

 保全で障害となっているのが、建築基準法の規定。改築や大規模改修をする際には、柱やはり、外壁などを耐火・防火構造にするよう定めており、伝統的建造物を木造のまま改築・大規模修繕するのは難しい。

 このため、市は同法が求める防火・耐火構造といった安全対策を、スプリンクラー設備の設置や準耐火構造、不燃認定木材の使用などで代替できる条例作りに着手した。国土交通相の承認が得られれば、18年度からの施行を目指す。

 市教育委員会文化財課は「建物を持ちあぐねている所有者には引き受け手となる人を紹介するなど、現況調査や所有者の意向調査の結果を踏まえて、保存や利活用の支援策について検討する」としている。

 【北野の異人館街】 1868年の神戸開港以来、在留外国人が洋館を建てて移り住み、一時は200棟近くの異人館が存在した。NHK朝の連続テレビ小説「風見鶏」(1977~78年)で異人館ブームが起きたが、ビルなどへの建て替えが進み、95年の阪神・淡路大震災では多くが倒壊。現在、「風見鶏の館」や「萌黄(もえぎ)の館」などが公開されている。

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