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全国から集められた石材やステンドグラス用の色ガラス見本などが並ぶ「武田五一の建築標本」展=LIXILギャラリー
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全国から集められた石材やステンドグラス用の色ガラス見本などが並ぶ「武田五一の建築標本」展=LIXILギャラリー

 京大建築学科の礎を築いた武田五一(1872~1938年)の収集品を集めた「武田五一の建築標本」展が、大阪・梅田のLIXILギャラリー(グランフロント大阪南館内)で開かれている。

 武田は神戸や姫路で幼少期を送り、帝国大学(現東大)卒業後に欧州へ留学。京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大)、京都帝大の教授を歴任した。兵庫県内でも、芝川又右衛門邸(西宮市、博物館明治村に移築)や県指定文化財の円教寺摩尼殿(姫路市)などを手掛けた。

 展示品は、京大と京都工繊大の資料約100点。京大は、武田の主導で集められた建築材料や見本など2600点以上を所蔵するが、まとまった公開は初めてだという。

 色や模様も多彩な石材やタイル、ガラスや金具などは教育資料だが、標本のようにパネルやケースに収められているのがユニーク。生物学志望の昆虫少年だった武田の分類思考やデザイン感覚がうかがえる。

 京都工繊大にも、チョウの標本を方眼状に配色分解した生徒作品が残る。図案を教えた武田が重視した、色彩学の一環だ。ドア金具やカーテンポールなど多様なデザインの輸入品も、留学中に最先端のアールヌーボーや分離派を摂取した鋭敏な感性を物語る。

 23日まで。水曜休館。無料。同ギャラリーTEL06・6733・1790

(田中真治)

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