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将棋ソフト「PONANZA」と対局する佐藤天彦名人=20日、姫路市本町の姫路城(撮影・吉田敦史)
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将棋ソフト「PONANZA」と対局する佐藤天彦名人=20日、姫路市本町の姫路城(撮影・吉田敦史)

 佐藤天彦名人とコンピューター将棋ソフト「PONANZA(ポナンザ)」が4、5月に戦った第2期電王戦2番勝負は、ポナンザの2連勝で幕を閉じた。終局後、佐藤名人が「自分では思いつかない手や構想で差が出た」と感想を語るなど、進化を続けるソフトの強さに驚く声が関係者から相次いだ。(溝田幸弘)

 第2局は今月20日、世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)で指された。佐藤名人が先にペースをつかんだが、名人が穴熊に固めて以降、ポナンザが巧みに反撃。そのまま名人を投了に追い込んだ。

 終局後の記者会見で佐藤名人は「中盤からポナンザに力強く指され、徐々に悪くなっていった」と振り返った。

 ソフトは局面の形勢判断を「評価値」として示す。ポナンザ開発チームの一人、山本一成さんは「序盤はちょっと指しにくいかな、という感じの評価値だった。名人が穴熊を目指し始めたところで評価値が互角に戻った」と明かし、「最近のコンピューター将棋は、守りの堅さよりも、攻守のバランスを保つような将棋を好む印象がある」と分析した。

 山本さんによると、現在では多くの将棋ソフトが「自ら調べ、自ら改良する強化学習」を採用。いわば自ら“修行”することで人間にない新しい感覚をつかみ、自律的に強くなっているという。

 囲碁ソフト「アルファ碁」で脚光を浴びた「ディープラーニング(深層学習)」という技術は今回の電王戦では使われなかったが、「この方法論でも人間の知能に迫りつつある」と山本さんは明かした。

 「この10年、コンピューター将棋はものすごい進歩をしてきたが、まだ全然底が見えない。今後10年はもっとすごいだろう」と未来を予測する。

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