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中村恵一氏「Recommencement」
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中村恵一氏「Recommencement」
ローラ・ダン氏「Reading Room」
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ローラ・ダン氏「Reading Room」
メアリー・イジチ氏「Homage to Joseph Cornell」
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メアリー・イジチ氏「Homage to Joseph Cornell」

 箱の中にがらくた同然の収集物を詰め込み、独自の小宇宙を構築した米国のアーティスト、ジョゼフ・コーネル(1903~72年)。アカデミックな美術教育によらない自由な創作は、アウトサイダーアートの先駆けともいわれる。今なお熱狂的なファンを持つコーネルへのオマージュ展「百窓の半分」が15~23日、神戸市中央区山本通5のギャラリーAOで開かれる。

 コーネルは米・ニューヨーク近郊でほぼ生涯を過ごし、孤立した環境でアートを独学。仏文学や音楽、バレエなど多分野の芸術を好み、前衛的な実験映画も制作した。

 今展は、コーネル愛好家の池田則子さんが営むブックカフェ「コリノズ」(神戸市中央区)と、詩人・小野原教子さんが主宰する古本プロジェクト「百窓文庫」(同)が共同で企画。

 「本」をテーマにした作品を、昨秋から広く国内外にメールで呼び掛けたところ、日米のほか、英、仏、独、伊、スイス、ベルギー、アルゼンチンなどから50点が寄せられた。現代音楽作曲家の塩見允枝子(みえこ)さんや、日本の「具体美術」研究家として知られるジョン・ヘルド・ジュニアさん(米)、ミュージシャンのモーマスさん(スコットランド)ら、出品者の顔ぶれも多彩だ。

 作品は読書する女性の写真や雑誌の切り抜き、古本の背表紙などを木箱の中に貼り合わせ、郷愁あふれる世界を形作っている。小指の爪ほどの小さな豆本や、コーネルの親友だった美術家・草間彌生(やよい)さんを思わせる水玉模様の箱もある。

 「何事にもとらわれない自由なコーネルに導かれ、出品者それぞれが創作を楽しんでくれたみたい。身近な品を再生させた作品は、これから物づくりを始めようとする人にも、何かしらのきっかけになるはず」と小野原さん。

 会場では、展示作品を印刷した1枚の紙から、豆本(図録)や箱を作る体験もできる。木曜休み。同ギャラリーTEL078・341・5399

(平松正子)

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