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アート作品として出品される「首長竜」の骨格標本=尼崎市長洲中通1
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アート作品として出品される「首長竜」の骨格標本=尼崎市長洲中通1

 尼崎工業高校(兵庫県尼崎市長洲中通1)の生徒たちが約15年前につくった「首長竜」の鉄製骨格標本が、朝来市多々良木、あさご芸術の森美術館で展示されることが決まった。長年、校内で野ざらしにされていたのを昨年赴任してきた同校職員が“発掘”。雨風で付着したさびや汚れは「生命の力強さを感じさせる」といい、アート作品として取り扱うことを決めた。

 骨格標本は長さ136センチ、幅77センチ、高さ67センチ。15年ほど前に機械科の生徒らが鉄板を切断、溶接して製作したものだが、一度も展示されることなく、校舎内の花壇脇で放置されていた。

 クモの巣が付き、誰もが忘れていたこの「遺物」を、昨年4月に同校に赴任してきた事務長の川東丈純(たけずみ)さん(53)が発見。講談師としても活動する川東さんは「生徒たちの高い技術の上に、歳月によるさびが加わって重厚感が生まれている。芸術作品としても十分通用する」と高く評価し、知人だった同美術館の伊藤照哉館長に紹介したところ、22日から開かれる「水中の生き物たち-骨格標本展」(神戸新聞社など後援)での展示が決まったという。

 校舎内には、生徒らが過去につくったミニ列車などがまだまだ眠っているといい、高木浩校長は「視点を変えれば、これまでの作品も生き返る。生徒たちに、ものづくりの面白さを伝えるきっかけになれば」と話す。

 28日には、校内で芸術活動などに取り組む機械科2年の石川咲さん(17)が生徒代表として、同美術館で骨格標本の製作過程などを説明するといい、「自分たちの作品が美術館に展示されるなんて夢のよう。尼工のものづくり力を発信したい」と張り切っている。

 展示は9月3日まで。同美術館TEL079・670・4111

(前川茂之)

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