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シベリア抑留体験を描いた山下静夫さんのペン画などが並ぶ会場=東京都千代田区九段南1
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シベリア抑留体験を描いた山下静夫さんのペン画などが並ぶ会場=東京都千代田区九段南1

 第2次世界大戦後、シベリアに抑留された経験をペン画に描き、2012年に亡くなった兵庫県明石市の山下静夫さん(享年93)らの作品展が20日、東京都千代田区の区立九段生涯学習館で始まった。極寒の厳しい環境下での労働などを記録した山下さんの原画33点などが並んだ。27日まで。

 山下さんは神戸市生まれ。旧満州(中国東北部)に駐屯し、1945年8月、ソ連軍の捕虜になった。タイシェト地区に移送され、4年間、鉄道建設の重労働を強いられた。

 帰国後の74~81年、明石から大阪への通勤電車でB6ケント紙に黒ボールペンで抑留体験を描いた。その数は約千枚に上る。

 作品展では、伐採した巨木をそりに載せて雪の斜面を運ぶ様子や、暗い幕舎で粗末な夕食を取っている最中に息を引き取った戦友など、当時の体験を克明に表現した原画が展示されている。

 主催する千代田・人権ネットワークの世話人代表、有光健さん(66)は「悲惨さだけでなく、懸命に働く人々のたくましさも感じられる」と話していた。

 会場には、桐山章さん、井上馨さん(いずれも故人)ら他の元抑留者の絵を含め計77点が並ぶ。無料。同ネットワークTEL080・5079・5461

(藤森恵一郎)

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