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ドイツの新聞社が印刷した新聞形式のロバート・フランク展のカタログ
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ドイツの新聞社が印刷した新聞形式のロバート・フランク展のカタログ

 米国の世界的写真家ロバート・フランクさん(92)の作品を、新聞印刷用のロール紙に刷り展示するユニークな個展「ブックス・アンド・フィルムス」が9月2~22日、神戸市中央区のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)で催される。伝説的な写真集「アメリカ人」の収録作など百数十点を出品。展示作は会期終了後、壁からはがし破り捨てることがルールという異色の企画だ。

 スイス生まれのフランクさんは1947年に渡米。ファッション写真で活躍した後、全米を旅し撮影した作品を写真集「アメリカ人」として発表。異邦人の視線で米国の現実を捉えた作品は、写真史を変えたとも評される。

 フランクさんのオリジナルプリントは美術市場で人気が高く、1点約7千万円の高額なものも。作品は繊細な扱いが求められ、展覧会開催に莫大な保険料が必要なため、近年、オリジナルに触れられる機会は限られている。写真家本人が自作を広く若い世代に見てもらいたいと、ドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデルさんと本展を発案。安価な新聞用紙に高画質で作品を印刷し額装せずに並べ、無料公開する。展覧会終了後は処分するスタイルで、既にドイツや米国、カナダ、トルコなど世界各地を巡回している。

 神戸展は、神戸港開港150年を記念した現代アートの祭典「港都KOBE芸術祭」の連携事業。神戸市民文化振興財団などが主催し、神戸新聞社も同展実行委員会に加わる。展示用の新聞用紙はドイツの新聞社が提供し、新聞形式で発行する展覧会カタログは、神戸新聞社が新聞用紙に印刷する。

 総合プロデューサーを務める林寿美さんは「巨匠の代表作など100点以上を見られる貴重な機会。写真とはどういうものか、振り返るチャンスにもなるのではないか」と話している。

 同展は入場無料。実行委TEL078・351・3597

(堀井正純)

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