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 兵庫県立歴史博物館(姫路市)は6日、豊臣(羽柴)秀吉が家臣に宛てた自筆文書が、熊本県天草市の民家で見つかったと発表した。別の家臣への俸禄(給与)の支給を命じる内容で、姫路城主だった戦国時代後期に書いたとみられる。当時の自筆文書が確認されるのは珍しく、秀吉の動向や家臣との関係を探る貴重な資料という。7日に同館で開幕する特別展「ひょうごと秀吉」(神戸新聞社など主催)で初公開される。(宮本万里子)

 同館は7月、東京大学史料編纂所(東京)とともに、秀吉が側室の茶々に宛てた手紙が豊岡市の商家で見つかったと発表。報道で知った天草市の所有者が同館に調査を依頼し、筆跡から秀吉の自筆と断定した。

 文書は縦約20センチ、横約30センチ。同郷・尾張国(愛知県)出身の家臣として信頼していた小出秀政に宛てた。「ありけんハ(または八)」という若い家来とみられる人物に、「五人扶持」(5人分の年収と同価値の物品)を支給するよう命じ、「天正10(1582)年3月10日」と記されている。

 秀吉が姫路城主だった時期は「本能寺の変」(1582年6月)までの2年間。当時の自筆文書は、これまでに数点しか確認されていないという。

 書かれた時期は、秀吉が備前(岡山県)に出陣する直前で、調査した同館の前田徹学芸員(46)は「秀吉の姫路での動きを探る手掛かりになる」と説明。五人扶持は現在の100万円ほどの価値で、前田学芸員は「年収としては少なく、細かいことも直接伝えるまめな性格が表れている」とみる。

 特別展では、茶々への手紙や自筆文書のほか、肖像画、合戦の様子が描かれたびょうぶなどを展示。秀吉が兵庫県域を制圧した足跡を紹介する。11月26日まで。同館TEL079・288・9011

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