姉妹で奏でる情感の調べ 日下紗矢子・知奈リサイタル 11日養父、12日芦屋
2022/08/08 05:30
バイオリニスト日下紗矢子(C)Akira Muto
国内外で活躍するバイオリニスト日下紗矢子(くさかさやこ)と姉のピアニスト知奈(ちな)=いずれも兵庫県芦屋市出身=のデュオ・リサイタルが12日、芦屋市民センター(ルナ・ホール)で開かれる。紗矢子は日本とドイツでオーケストラのコンサートマスターを務める名手で、「さまざまな情感あふれるプログラムをたくさんの方に楽しんでいただけたら」という。
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姉妹は芦屋市立精道小、精道中出身。紗矢子は現在はベルリン在住で、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスターと読売日本交響楽団特別客演コンサートマスターを務める。知奈は東京を拠点に、NHK・FMへの出演のほか、国内各地でソリスト、室内楽奏者として幅広く活躍する。
リサイタルは今年3月の予定だったが、コロナ禍のため延期されていた。ベートーベンの「バイオリン・ソナタ第5番」、シューマンの「3つのロマンス」、武満徹の「妖精の距離」、グリーグの「バイオリン・ソナタ第3番」を披露する。「生命力を感じる二つのソナタと、シューマンと武満の非常に繊細で詩的な作品を選んだ」と紗矢子。
同センター音楽プロデューサー佐谷記世さんは「日下さん姉妹は、弾き方も響きも美しい。関西のリサイタルは珍しいので、お聴き逃しなく」と話す。
午後6時半開演。一般3千円(当日3500円)、高校・大学・大学院生2千円、小中学生1500円。ルナ・ホールTEL0797・35・0700
リサイタルは11日午後2時から、養父市立やぶ市民交流広場ホールでも開催される。一般2千円、高校生以下千円(いずれも当日券は500円増)。養父市立八鹿公民館TEL079・662・0070
(網 麻子)