コロナ禍、歌声で酔わせます 演歌界の旗手・真田ナオキが姫路公演 作詞作曲、吉幾三の新曲披露

2022/08/19 10:00

「『渋谷で…どう?』を年末にNHKホールで歌いたい」と話す真田ナオキ=神戸新聞社

 日本レコード大賞最優秀新人賞を受け、ますます波に乗る歌手の真田ナオキが、新曲「渋谷で…どう?」を引っさげてライブハウスツアーを敢行する。9月8日に姫路ベータ(兵庫県姫路市本町)へ来演するほか、10月10日にはアクリエひめじ(同市神屋町)でコンサートも。自慢の“ノックアウトボイス”で、コロナ禍に疲れた人々を元気づける。(平松正子) 関連ニュース 山陽新幹線の走行中に「ドン」という異音 一時停車、ダイヤに乱れ 歩道で車が全焼、焼け跡から1遺体 相生・野瀬埠頭 決勝、3位決定戦が雨天中止 高校野球秋季兵庫県大会


 1989年生まれ、さいたま市出身。少年期はスポーツ一筋で、野球では小学高学年の時、巨人の坂本勇人内野手らと共に日本選抜入りしたことも。転機となったのは2011年の東日本大震災。歌手による被災地訪問に心打たれ、歌で生きる道を選んだという。
 ♪酔っ払って ケンカして 仲直り 渋谷あたりで どう?…二年ぐらいか? 家飲みで やっとどうにか 会えるじゃーん♪
 「渋谷で…」は師・吉幾三の作詞作曲によるコミカルな一曲。「この2年余り『一杯どう?』という気軽な誘い文句も言えなかった分、歌で思いきり酔ってもらえたら。いろんな想像が広がる歌詞なので、好きな人やなかなか会えなかった友達を思いながら聴いてほしい」と願いを込める。
 ライブハウスツアーは「ずっとやりたかった」と真田。一昨年末に「恵比寿」でレコ大最優秀新人賞を受賞後、大ホールでのコンサートが続いた。「ファンの顔を間近に見ながら、笑いも涙も分かち合いたくて」。姫路ベータは昨年、配信ライブを行った思い入れのある場所。「次は皆さんの前で歌うと約束したから。有言実行になってよかった」
 ライブハウスでは、衣装も普段着に近いラフなスタイルにし、ギターでの弾き語りも披露する予定。「お客さまとも、ざっくばらんに会話を交わしたいですね」。10月のホール公演と聴き比べてみるのも一興だろう。
 今や誰もが認める若手演歌界の旗手。次なる目標は? 「氷川きよしさんが年内で活動休止されるが、僕らにとっては神様みたいな人。氷川さんに『早く戻らなきゃマズイ』と思わせるような活躍をお見せしたい」。師匠にならって作詞作曲にも取り組む32歳から、今後も目が離せない。
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 9月のベータ公演は午後2時半、6時開演。4500円。10月のアクリエ公演は同0時半、5時半開演。6600円。問い合わせはライブアットマークTEL090・3879・4655

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