宙組トップ真風涼帆、見どころは「迫力のアクション、音楽の疾走感」 宝塚大劇場で「HiGH&LOW」27日開幕

2022/08/19 15:50

「HiGH&LOW THE PREQUEL」開幕に向け稽古に余念がない宝塚宙組トップ真風涼帆=宝塚大劇場

 LDH JAPANとのコラボが話題の宝塚歌劇団宙組公演「HiGH&LOW THE PREQUEL」が27日、兵庫県宝塚市栄町1、宝塚大劇場で開幕する。 関連ニュース 【写真別カット】宙組トップの真風涼帆 【写真別カット】宙組トップの真風涼帆 宝塚歌劇の人気公演を映画館で 迫力のライブビューイング、中継のメリットは

 激しいアクションをともなって不良たちの抗争や友情を描き、宝塚の対極にある世界とも思えるが、トップスター真風涼帆は「不良チームごとのカラー、それぞれの守るべきもの、登場人物のキャラクターと、どれをとっても面白く魅力的。宝塚バージョンとして楽しんでもらえれば」と話す。
 EXILEのHIROの企画、総合プロデュースで2015年、テレビドラマに。そこから映画やゲームなども生まれた超人気シリーズ、通称「ハイロー」は、EXILEなどのメンバーや人気の若手俳優の出演でも話題となった。
 その宝塚版である今回は、これまでの映像作品群の前日譚(PREQUEL)という設定。架空の街を支配した伝説のチーム「ムゲン」が解散した後、五つのチームが台頭する。物語が展開するのはその五つの誕生前夜。真風の役はムゲンに所属していたコブラで、原作では岩田剛典が演じた。彼がなぜ無口になったのか、映画では語られなかった部分が明かされる。
 見どころはなんといっても「迫力あるアクションシーン、音楽の疾走感」と真風。バイクも登場し「またがる場面もある」。舞台オリジナルの登場人物、ヒロイン・カナ(潤花)とのロマンスもある。
 舞台化が決まってから映像作品を見たという真風は「アクションのリアルさが圧巻。それを生身のわれわれが舞台で表現するとなると課題は多い」と打ち明ける。「元の作品のイメージを残しつつ、私たちがやる意味を感じてもらえたら。観客の期待を上回る作品にしたい」と固く決意している。
 コロナ禍で舞台を取り巻く環境も大きく変わり、難しい状況が続く。「一日一日に感謝し、今できる最善のことをしてきた」と振り返る。「一緒にできる仲間がいることに感謝している」とも。「宙組の絆が深まった今だからこそ、この作品ができる」と力を込める。
 一方、ショー「カプリチョーザ-心のままに-」はイタリアをテーマに、「『ハイロー』とはがらりと変わって『ザ・タカラヅカ』という感じ」。イタリアの伊達男たちが名所を巡る。
 夏の日差しを思わせるイタリアンカラーを使っての幕開きは「男役みょうりに尽きる」と真風。カンツォーネ風の歌も披露する。
 9月26日まで。東京宝塚劇場は10月15日~11月20日。
(片岡達美)

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