宝塚宙組「HiGH&LOW THE PREQUEL」新人公演 主役に亜音有星「真風涼帆を見て学んだ」

2022/09/14 17:00

宝塚宙組新人公演を終えた亜音有星(右)と山吹ひばり=宝塚大劇場

 宝塚歌劇宙組「HiGH&LOW THE PREQUEL」の新人公演が13日、兵庫県宝塚市栄町1、宝塚大劇場で行われた。2017年入団の第103期生、亜音有星(あのん・ゆうせい)が昨年の「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」以来、2度目の主演。抗争に明け暮れる「山王連合会」のトップ・コブラに挑戦した。 関連ニュース ブラタモリ、兵庫なぜ多い タモリさんのリクエスト? 宝塚音楽学校 合格発表も「歌劇風」 レゴで宝塚歌劇の舞台再現 日本唯一の認定ビルダー

 今演目は、宝塚歌劇と、EXILEらが所属するLDHとのコラボ企画。本公演では宙組トップ真風涼帆(まかぜ・すずほ)がコブラを演じている。
 亜音は原作のドラマや映画を見て、「しぐさはドラマなどでコブラを演じた岩田剛典さんを参考にした」そう。ただ、舞台に立つに当たり、表情や演技の仕方は日ごろから真風を見て学んだという。
 その真風からは「男役として堂々と立ち、仲間をまとめていくよう」アドバイスを受けた。そのおかげで精神的に強くなれたと振り返る。
 前回の新人公演では「銀橋を渡るときの照明がまぶしすぎて動揺してしまった」と苦笑い。だが「今回は落ち着いて渡れました」と笑顔を見せた。
 「今は終わってホッとしているが、課題もたくさんあるとわかった。東京公演に向け、特に歌を稽古していきたい」と決意を語った。
 コブラの幼なじみでヒロインのカナには2期後輩の第105期生、山吹(やまぶき)ひばりが起用された。「シャーロック・ホームズ」の新人公演で亜音のパートナーを務め、2度目の相手役。余命宣告され、死ぬまでにやりたいことをコブラと共にかなえていく。
 カナは宝塚版オリジナルのキャラクター。そのため「ドラマや映画をたくさん見て、オリジナルの世界に生きていても違和感のないよう、意識した」。稽古中、あわてた際に、本公演でカナを演じるトップ娘役の潤花(じゅん・はな)からは「冷静に。落ち着いて」と声を掛けてもらった。「カナのセリフと重なり、励まされた。役に命を吹き込んでもらったようだった」と感謝した。
 「本作のテーマは『一瞬を大切に』。東京公演まで時間を大切に稽古に臨みたい」と誓った。
 東京宝塚劇場での公演は10月27日。(片岡達美)

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