宝塚宙組トップ娘役、潤花さんが退団会見「真風さんとの出会い、奇跡のような宝物」
2022/09/29 17:35
退団を発表した宝塚宙組トップ娘役の潤花さん=宝塚大劇場
宝塚歌劇団を2023年6月に退団すると発表した、宙(そら)組トップ娘役の潤花(じゅん・はな)さんが29日、兵庫県宝塚市、宝塚大劇場で会見を開いた。宙組トップスター・真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんと同時の退団。「真風さんと出会え、横にいられたことが奇跡のような宝物」と言い、自分を育ててくれた宝塚歌劇への思いと共に、感謝の気持ちを語った。(片岡達美)
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潤さんは北海道旭川市出身。2016年に入団、初舞台を踏み、同年4月、雪組に。入団2年目で新人公演のヒロインを務めるなど早くから頭角を現した。20年に宙組に組替えとなり、21年2月に真風さんの相手役としてトップ娘役に就いた。抜群のスタイル、伸びやかな踊り、歌には定評が。華やかさと愛らしいの中に1本、芯の通った女性を演じられると、高い評価を受けてきた。
寄り添ってきた真風さんについては「どの舞台、どの瞬間も隣にいられて幸せだった。どんなときも受け止めてくれる」と全幅の信頼を寄せる。「『舞台人としても、一人の人間としても同じ方向を向いて行こう』という言葉をもらい、いつも嘘偽りない、ありのままの自分でいられた」と、その存在の大きさは計り知れないよう。
宙組公演「ホテル スヴィッツラ ハウス」(21年)の初日、「真風さんと出会わせていただいたことが奇跡で財産」と感じ、「その時から(退団も)ご一緒したいなと思ってた」と明かした。その真風さんからは今年6月、東京での「FLY WITH ME(フライ・ウィズ・ミー)」公演の際、退団の意志を告げられ、「ご一緒したいと答えた」そう。
この日、白のロングワンピースを選んだ潤さん。昨年の誕生日に真風さんから贈られたというピアスを身につけた。「真風さんの隣はどんな場所だったか」と問われると、「どんなときでも受け止めてくれた。私に居場所を作ってくれた」と、感極まった様子に。大先輩であり、トップ娘役としてともに歩んだ真風さんへの思いがあふれたようだった。
「(コロナ禍など)このような状況下で、毎日公演させていただけることに感謝の気持ちでいっぱい」といい、「今、できるベスト、それ以上のものを出したい。見に来てくださる方、応援してくださる方の、何か少しでも力になれたら」と、笑顔で語った。
10月15日~11月20日まで東京宝塚劇場で「HiGH&LOW-THE PREQUEL-」「Capricciosa!!」に、23年1月9~19日には、真風さんのリサイタル「MAKAZE IZM」(東京国際フォーラムC)に出演。トップコンビの退団公演は23年3~4月に宝塚大劇場、5~6月に東京宝塚劇場で上演される「カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~」。