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 意識を失った高齢男性に救護措置を施し救命したとして、兵庫県川西市消防本部はこのほど、住宅リフォーム会社経営の景山幸佳(ゆきよし)さん(46)=同市大和東=に表彰状を贈った。男性の無事を喜び、「幸運が重なった結果」と話す景山さん。どんな幸運が重なったのか。救命劇を振り返った。(初鹿野俊)

 2月17日午後9時ごろ、近所で愛犬アンちゃんと散歩中だった景山さんは「助けて」と叫ぶ女性の声に気付いた。

 【幸運(1)】景山さんの家では毎日誰かが散歩するが、時間は決まっておらずこの時間帯は偶然だった

 【幸運(2)】最初に女性の声に気付いたのはアンちゃん。突然立ち止まったため、異変を感じ景山さんも足を止めると、遠くから女性の声が聞こえた

 景山さんは住宅街を歩き回り、民家2階の窓から叫ぶ女性を見つけた。女性は混乱した様子で状況はつかめなかったが、1階は施錠されており、エアコンの室外機や物置を伝って2階を目指した。

 【幸運(3)】仕事で屋根に上がることもあり高所作業に慣れていた

 物置に上がり、180センチの長身を生かして窓に飛びつき、部屋に入った。

 【幸運(4)】地上から窓の高さは5メートル。小柄な男性では窓にたどり着けなかったかもしれない。「うちは大柄な家系ではなく、小さいころから背を伸ばしたくて牛乳をたくさん飲んでいた」と景山さん

 部屋では90代の男性が介護ベッドと壁の隙間に落ちて、気を失っていた。女性は男性の娘。男性が隙間に落ちたため引き戸が開けられず、部屋から出られなかったため、窓から叫んでいたという。

 男性は胸を圧迫されていたため、体を極力動かさないようにしながらベッドを動かし、脈を確認。体勢を変えて、気道を確保した。

 【幸運(5)】ベッドは100キロ以上あったが、仕事でピアノなどの重い物を1人で動かすコツを知っていた。子どもたちに柔道を教えており、昨年11月に受けた救命講習の知識も役だった

 その間に女性は1階に下りて鍵を開け、駆け付けていた近所の人たちも2階へ。景山さんの指示で布団や枕で体勢維持のための簡易ベッドを作った。

 【幸運(6)】近所の人が協力的だった。「強盗がいるかもしれないのに、何人もの人が心配して駆け付けていた。1人では簡易ベッドも作れなかった」

 119番で駆け付けた救急隊が搬送。男性は入院することなく、元気を取り戻したが、市消防本部は「救護措置が遅れていれば、命の危険があった」とみる。景山さんは「子どもたちにも困った人がいたら助けようと伝えたい」と話していた。

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