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兵庫県民歌を作詞した野口猛さん(橋岡昌幸さん提供)
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兵庫県民歌を作詞した野口猛さん(橋岡昌幸さん提供)
「兵庫県民歌」の歴史や活用方法について講演する野口富也さん(左)と橋岡昌幸さん=伊丹市宮ノ前3
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「兵庫県民歌」の歴史や活用方法について講演する野口富也さん(左)と橋岡昌幸さん=伊丹市宮ノ前3

 70年前の日本国憲法施行に合わせて発表された「兵庫県民歌」を紹介する講演会が3日、兵庫県伊丹市立図書館「ことば蔵」(同市宮ノ前3)であった。関西で初めて制定された府県民歌でありながら、公的な資料が残っていない。制定の経緯や晩年を伊丹で過ごした作詞者の故野口猛さんの功績を振り返り、認知度向上と活用のための方策を考えた。

 兵庫県民歌は、1946(昭和21)年11月3日の憲法公布を受け、県が記念事業として歌詞を公募。翌年2月に当時の岸田幸雄知事らでつくる審査委員会が、有馬郡生瀬国民学校(現西宮市立生瀬小学校)教員だった野口さんの詩を選んだ。民主主義国家の到来を喜ぶ内容で、同5月3日に神戸市内であった憲法施行記念行事で初めて演奏された。しかしその後は次第に公の場で披露されなくなり、97年の福井県からの問い合わせに兵庫県が「県民歌は存在しない」と回答し、2006年の「のじぎく兵庫国体」でも別の歌が採用されたという。

 講演会は、研究を続ける伊丹市の著述家橋岡昌幸さん(41)が企画。県民歌の初披露日で、野口さんの命日でもある3日に開いた。

 市民ら約20人を前に、橋岡さんは県民歌が“消えた理由”について「内容に兵庫の地域性が乏しかったためでは」と分析。野口さんの次男富也さん(69)=伊丹市=も講演で楽譜しか残っていない現状などを紹介し、「広く知ってもらうには、実際に歌うなどして音源化することが必要では」と話していた。

 同館では28日まで、野口さんの功績を振り返る企画展を開催中。月曜休館。同館TEL072・783・2775

(初鹿野俊)

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