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店の常連客や涼宮ハルヒのファンが別れを惜しんで集まった珈琲屋ドリーム=西宮市甲風園1
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店の常連客や涼宮ハルヒのファンが別れを惜しんで集まった珈琲屋ドリーム=西宮市甲風園1
神戸新聞NEXT
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 人気ライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズで描かれ、ファンから聖地として親しまれる阪急西宮北口駅前の喫茶店「珈琲屋ドリーム」(兵庫県西宮市甲風園1)が10日、移転のため営業を終了した。常連客や作品のファンらが詰め掛け、店の写真を撮ったり、オーナーの細海章子さん(60)と思い出話をしたり。店での最後の時間を楽しんだ。6月1日、近くに再オープンする。

 珈琲屋ドリームは1984年に伊丹市で創業し、翌年、西宮に店を構えた。当時は「どこにでもある普通の喫茶店」と細海さん。地元の人たちが仕事前に新聞を広げてコーヒーを飲み、お年寄りが集まる憩いの場だった。

 「急に若い人が出入りするようになった。何があったんやろ」。約10年前のことだった。

 西宮市出身で、店の常連客でもあった作家の谷川流さんがライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズを執筆。2006年にテレビアニメ化され、主人公たちが放課後に会議を開く喫茶店が、珈琲屋ドリームをモデルに描かれた。店内の様子が忠実に再現され、ファンの間で話題を呼んだ。

 若者らが集まるようになり、「地元の常連客と日本中の若者が一緒になって盛り上がっている。面白いことになった」と細海さんの夫、研一さんが喜んでいたという。番組終了後もファンの“聖地巡礼”は続き、作品への思いを書き込む「ハルヒ雑記帳」は10冊以上になった。

 4年前、研一さんが亡くなり、今の広い店内を細海さん1人で支えることはできないと移転を決心。移転してでも続けようと思ったのは、「続けてください。僕らの居場所がなくなります」とファンから言われ、「受けて立とう」と奮起したからだ。

 新しい店は現在の場所から北に約50メートル。家具や食器はできる限り同じ物を使い、メニューもほぼ変えない。ハルヒ雑記帳も引き続き置くという。「心配せんでも居場所は置いといてあげるから、いつでもおいで」と細海さん。ハルヒファンを歓迎している。(小谷千穂)

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