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 兵庫県西宮市の今村岳司市長(44)は16日で就任3年を迎えた。来年4月の市長選まで1年を切り、今村市長は「選挙時のマニフェストは9割以上達成している」と成果を強調。「役所出身では絶対にできない改革」を掲げて誕生した同市で戦後最年少の市長は、このまちをどう変えてきたのか。今村市政を検証する。(前川茂之)

 「今後は決して内部情報を流してもらいたくない」

 今年3月の幹部会議。西宮市長の今村岳司氏は居並ぶ局長らをにらみつけた。昨年12月の幹部会議で、今村氏が「議会は自然災害のようなもの」と発言したことを聞きつけた市議の一人が3月の定例会で問題視。幹部しか知らないはずの今村氏の発言が対立する議会側に漏れていた。

 今村氏は情報漏えいについて、幹部らにくぎを刺した後、数人の議員を名指しして批判し始めた。「○○は市長になりたいだけ」「○○は次の選挙では落ちる」。しかし、多くの局長はうつむいたまま。会議室は冷ややかな雰囲気に包まれた。

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 金髪にひげとピアス。市議時代から、型破りな言動で有名だった今村氏。市長選挙から現在まで、さまざまな「敵」と戦う姿勢を示して注目度を高めてきた。

 最初の標的は市職員。市長選では「西宮市は全国トップクラスの公務員厚遇天国」

 次は議会。「(自身を批判した議員に対し)ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で『お下品ザマス!』って言っている女教師みたい」

 そして、マスコミ。「いまどきマスコミが書くものをうのみに信用する人がどれだけいるのか」

 批判と挑発を繰り返し、これまで数々の騒動を巻き起こしてきた。

 だが、就任から3年がたち、対応に追われ続けてきた市職員の間では、あきらめムードが漂いつつある。「発言に気を付けてほしいと何度言っても、聞き入れてくれなかった」。多くの幹部職員が口をそろえる。

 市長就任直後は、活発な議論が飛び交っていた幹部会議だが、今ではほとんど意見を言う局長もいなくなったという。

 一方で、今村氏が頻繁に更新するフェイスブックには毎回、数百件の「いいね!」が寄せられる。「応援します!」「バカな市会議員とマスゴミを黙らせるのはあなたしかいません」。元陣営関係者はこうしたコメントの一部が「世論操作のために、今村氏が書き込みを指示しているものが多く含まれている」と明かす。

 ネット上での称賛とは裏腹に、その足元ではリーダーの孤立化が急速に深まりつつある。

■市制評価アンケート 最多は「どちらとも言えない」

 今村岳司市長の就任3年に合わせて、神戸新聞社が西宮市民300人にアンケートしたところ、今村氏の市政運営について「評価しない」と答えた人が27%おり、「評価する」の16%を大きく上回った。20、30代と80代では「評価する」が多かったが、50~70代で逆転。一方で、「分からない」と答えた人も4分の1近くおり、市政への関心の低さも浮き彫りになった。

 アンケートは5月8~14日、市民300人を対象に街頭で聞き取りを実施。男性151人、女性149人から回答を得た。

 今村氏については、85%の市民が「知っている」と回答。極めて高い知名度がうかがえた。

 その上で、市政3年の評価を聞いたところ、「どちらとも言えない」が99人(33%)で最多。次いで「評価しない」が80人(27%)と多く、「とても評価する」と「評価する」(計49人・16%)を上回った。

 年代別にみると、20代は15%が市長を支持。30代から年代を重ねるにつれ、「評価しない」が増え始める傾向があり、最も不支持の声が多かったのは、70代男性層(45%)。一方で、「評価する」の声が最も多かったのは80代の女性層で、10人中6人が高い評価を示した。

 また、「どちらとも言えない」「分からない」と回答した人の中でも、「言葉が軽率で思慮が足りない」(40代会社員男性)、「やる気は感じるが、空回りしている気がする」(40代会社員女性)、「奔放さが目立つ」(60代無職男性)など、市長の言動を巡る厳しい声が目立った。(まとめ・前川茂之)

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