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自転車のまちづくりをPRするオリジナルキャラクター「ミミちゃんグレート」=尼崎市東七松町1
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自転車のまちづくりをPRするオリジナルキャラクター「ミミちゃんグレート」=尼崎市東七松町1

 アマをコペンハーゲンに!? 兵庫県尼崎市が自転車を活用したまちづくりを進めている。コスプレーヤーが自転車でまちを疾走するイベントや、複数の場所で何度でも自転車を借りたり返したりできる「コミュニティーサイクル事業」など次々に計画。10月1日からは市民や販売業者などの責務を記した「自転車のまちづくり推進条例」も施行する。目標にするのは「世界一の自転車都市」と呼ばれるデンマークの首都コペンハーゲン。財布にも健康にも優しい“チャリ”で、まちのイメージアップを目指す。

 尼崎の自転車といえば、無謀な運転による事故や盗難、放置車両の多さなどが長年、市民の悩みの種だった。しかし近年は、行政や警察の地道な努力が実を結び、放置車両は2年前から約82%の大幅減、盗難件数も約25%の減少となった。

 もともと尼崎市は高低差がほとんどない平たんなまちで、市民にとって自転車は最も身近な乗り物の一つ。2010年の国勢調査によると、交通手段に自転車を利用している人の割合は28・6%と県内で最も高く、全国でも5位に入っている。

 こうした点を踏まえ、市は自転車対策をまちの「課題」ではなく、「魅力」として捉えようと発想を転換。今年3月に自転車による事故や犯罪を減らしながら、まちづくりに活用していくことを明記した条例を制定した。県も「ひょうご自転車まちづくり」のモデル地区に指定するなど、取り組みを支援する。

 10月1日の条例施行に合わせ、阪神尼崎駅と尼崎の森中央緑地など市内4カ所で、11月末までコミュニティーサイクル事業を実施。レンタサイクルは借りた場所に返さなければならないが、この事業は複数の場所で自由に乗り降りできるのが特長だ。

 10月21日にはコスプレイヤーが集まるサイクルイベントを企画するほか、パンクの修理キットや空気入れを置いたリンリンステーションも4カ所設置する予定という。

 市が目標とするコペンハーゲンは、ほぼすべての道に自転車専用道路が整備されている自転車の先端都市。2025年には自転車で通勤、通学する人の割合を50%にするとしており、世界的にも注目されている。

 尼崎市の担当者は「これまでは課題ばかりが目立ってきたが、ようやく解決の糸口が見え始めた。これからはもっと自転車を愛してもらえるようにしていきたい」としている。(前川茂之)

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