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共に食卓を囲む楽野初恵さん(右)と武庫川女子大4年の石橋佳寿美さん=西宮市笠屋町
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共に食卓を囲む楽野初恵さん(右)と武庫川女子大4年の石橋佳寿美さん=西宮市笠屋町

 1人暮らしの高齢者の自宅に若者が一時住み込む「短期異世代シェア居住」が、兵庫県西宮市で試験的に始まっている。NPO法人などが中心となり、独居高齢者の孤立化解消に加え、空き家問題の解決も目指す。26日まで女子大生が70代女性と1週間同居し、メリットや課題を探る。(竜門和諒)

 海外では広がりつつあるという異世代シェア居住。同市の鳴尾東地区で住民交流カフェを運営するNPO法人「なごみ」や市などでつくる実行委員会が企画した。今年8月、実行委が同地区の高齢者16人に意向を聞き、楽野初恵さん(78)が協力を買って出た。

 楽野さんは5年前、夫の孝雄さんを膵臓がんで失った。一人息子は遠くに住んでいるため、1人暮らしに。税金や保険料の支払いなどは夫に任せていたため、苦労を感じていたという。

 楽野さん宅に住み込むのは、武庫川女子大4年の石橋佳寿美さん(21)。2人は「楽ちゃん」「かすみちゃん」と呼び名を決め、朝と夕、一緒に食卓を囲む。

 「グラタン皿なんて1人じゃ使わへんから、出すの6年ぶりくらいかな」「コーンたっぷりでおいしいです」。食事中、楽野さんが好きな相撲の話題が飛び出し、石橋さんが聞き入る。

 共同生活で見つかった課題は、石橋さんが日記に書き留める。寝静まった夜中に家の中を歩く際の足音や、引き戸のきしむ音。異世代同居の注意点を細かく記録し、改善につなげる。

 慣れない同居生活だが、楽野さんは「インターネットでの買い物を手伝ってもらったこともある。1人でご飯を食べるよりおいしいし、生活に張りが出る」と順調そう。石橋さんは「今は料理などやってもらうことが多いけれど、残り数日は積極的に家事を手伝いたい」と話していた。

 実行委は12月、同地区の住民向け報告会で成果を披露する予定。同法人の田村幸大事務局長(31)は「将来的に空き家にお年寄りと若者が同居し、高齢者の社会参加と世代間交流の両方を実現できれば」と話す。

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