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小寺鳩甫が雑誌に描いた「らん巾」のイラスト(矢印の先)。尼崎の名物の一つとして挙げていた=伊丹市立博物館
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小寺鳩甫が雑誌に描いた「らん巾」のイラスト(矢印の先)。尼崎の名物の一つとして挙げていた=伊丹市立博物館
作品や解説パネルで小寺の歩みを紹介する企画展=伊丹市立博物館
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作品や解説パネルで小寺の歩みを紹介する企画展=伊丹市立博物館
小寺鳩甫(京都国際マンガミュージアム提供)
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小寺鳩甫(京都国際マンガミュージアム提供)

 江戸時代にオランダから伝わった菓子に着想を得て兵庫県尼崎市で作られたものの、いつの間にか姿を消した“幻”の尼崎銘菓「らん巾」。絵や写真が残っておらず、形さえも不明とされてきたが、昭和初期に漫画家が描いたイラストが伊丹市立博物館(同市千僧1)で見つかった。同館では3日に始まった企画展でイラストなどを展示し、らん巾のさらなる情報提供を呼び掛けている。(初鹿野俊)

 漫画家は伊丹市稲野町に住んだ小寺鳩甫(1889~1962年)。大正、昭和期に時事問題や社会情勢を風刺漫画や川柳で表現し、雑誌などで活躍した。

 同館では昨年、小寺の親族から作品が載った雑誌など資料の寄贈を受けた。地元ゆかりの漫画家の歩みを顕彰しようと、昨年から3回、企画展を準備する中で、らん巾のイラストを見つけた。

 イラストは1935(昭和10)年発行の雑誌に掲載。小寺は記事で「尼崎の名物」として、芋やタコ、ダンスホールで踊るハイヒールの女性とともに、らん巾とそれを風呂敷に包んで運ぶ女性を文章で説明し、隣にはそれぞれのイラストも描いた。らん巾は横長の円形状で、上半分は色が付いているように見える。

 これまでらん巾については、元はオランダ直伝の菓子▽江戸中期の延享年間に尼崎の吉安という人物が作った-などとする説明書はあったが、形などは分かっていなかった。

 同館の担当者は「色や味、作り方など、まだまだ不明な部分が多い」として情報を求めている。

 企画展は28日まで、無料。月曜休館。同館TEL072・783・0582

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