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クスノキで遊ぶ子どもたち=芦屋市浜風町(撮影・三津山朋彦)
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クスノキで遊ぶ子どもたち=芦屋市浜風町(撮影・三津山朋彦)
藤本義一さん(左端)から感謝状を受け取る国際ソロプチミスト神戸東のメンバーら(浜風の家提供)
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藤本義一さん(左端)から感謝状を受け取る国際ソロプチミスト神戸東のメンバーら(浜風の家提供)

 緑の葉っぱの下で、子どもたちが歓声を上げる。しっかり伸びた枝から下がるブランコで遊んだり、周りを走りまわったり。夏には涼しい木陰ができる。

 庭に植えられたクスノキは今や、2階の高さほどに成長した。幹の直径は約35センチ。枝を大きく広げたその姿はまるで、子どもたちを守っているように見える。

 1999年の開設に合わせ、奉仕団体「国際ソロプチミスト神戸東」が浜風の家の庭園に植樹した。

 当時会長だった山中里美さん(82)=神戸市東灘区=いわく「植樹したのは、ほそーい木だった。『え?これ?』と思うほどに」。

 その細いクスノキに、特別な思いを持っていたのが、浜風の家の開設を全国に呼び掛けた直木賞作家の故藤本義一さんだった。

 「10年後、20年後、子どもが遊べる木になる」。藤本さんは「希望の木」と呼んだ。

 その言葉は現実になり、浜風の家の一角で就学前の子どものプレスクールを運営するNPO法人「芦屋浜ファミリーセンター」の兵庫江美さん(43)も「季節が感じられ、居心地が良く、子どもたちはみんな、この木が大好き」と話す。

 「子どもたちが元気を取り戻しますように」と願い、植えられたクスノキ。ソロプチミストの山中さんは、19年で大きくなった希望の木に驚き、「木がこれだけ成長するんだから、子どもたちもきっと元気に大きく成長してくれているはず」。遺児たちの幸せを改めて願った。(中島摩子)=おわり

 ◇

 神戸新聞阪神総局では、芦屋市の「浜風の家」の閉館を前に、浜風の家にまつわる思い出、メッセージを募集します。名前、年齢、住所、電話番号を記し、ファクス(0798・23・0302)かメール(hanshin@kobe-np.co.jp)でお寄せください。

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