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小児科の窓口には、インフルエンザ接種の予約中止を知らせる告知が掲示されている=西宮市内
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小児科の窓口には、インフルエンザ接種の予約中止を知らせる告知が掲示されている=西宮市内

 インフルエンザの流行シーズンを前に、兵庫県の阪神間でワクチンが不足し、予防接種を取りやめる医療機関が出ている。接種を始めて1カ月もたたずに受け付けを終了した小児科や、当初から接種を見送った耳鼻科もある。ワクチン供給が出遅れた昨シーズンはインフルエンザが大流行したため、子育て中の母親は「どこにいけばいいのか」と不安を口にする。(斉藤絵美)

 「もっと接種したかったが、ないものは仕方ない」

 そう話すのは、西宮市市庭町の「しみずこどもクリニック」の清水俊男医師(64)。10月1日から予防接種の予約を受け付けたが、ワクチンが不足し約3週間後の23日で予約を締め切った。納入が決まれば再開するが「流行前に接種しないと効果が得られない。流行してからでは遅い」と話す。

 阪神西宮駅前の「梅岡耳鼻咽喉科クリニック」では、昨年に続き今年も接種を見送り、ホームページで知らせた。接種を求める人は多く、担当者は「できるだけ早い時期に決断した。ワクチンさえ手に入れば対応できるのだが」と漏らす。

 小学1年生と2歳児がいる西宮市内の母親(43)は例年なら10月下旬に家族全員が接種を受けるが、今年は子どもが体調を崩し、まだ打っていない。利用する小児科はワクチン不足のため3歳未満の接種に限っており、「内科や皮膚科でも打てる場所を探したい」と話す。

 厚生労働省によると、近年の使用量などに照らせば、今年のワクチン供給量は適切に使用されれば、不足は生じないという。昨シーズンは接種が始まった10月の供給量が極端に少なかったため混乱したが、今年は平年通りという。

 ただ、11月はワクチンの入手が最も難しい時期で、厚労省の担当者は「現時点でワクチンが足りなくても、シーズン全体では余剰が出てくる。ワクチンの供給は続くので、接種が望ましいとされる12月中旬まで待って打ってもらいたい」と話す。

 一方、ワクチン接種に詳しい吉田小児科医院の吉田元嗣医師(68)=たつの市=は「量の問題ではなく、流通システムが機能せず、医療機関に適切な量が届かないのではないか」と指摘する。また、インフルエンザワクチンはシーズンの最後に余り、大量生産できない事情もあるという。

 県疾病対策課によると、例年、インフルエンザの「流行」は11月下旬~12月上旬ごろとされ、「警報レベル」は1月下旬~2月ごろとされる。

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