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スタッフが見守る中、学習に励む子どもたち=西宮市高松町
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スタッフが見守る中、学習に励む子どもたち=西宮市高松町

 阪神間の自治体で、共働きやひとり親家庭の小学生を預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)の来年4月入所希望者の受け付けが本格化している。兵庫県の阪神6市1町では現在約1万2千人が利用する一方で、待機児童は493人と保育需要は高い。児童や保護者の負担を考え、駅直結の場所で運営する民間施設や保育所に併設する施設も人気を集めている。(斉藤絵美、中島摩子)

 阪急西宮北口駅から徒歩すぐの高架下にある学童保育施設「Kippo(キッポ)西宮北口店」(西宮市高松町)は今月3日、同駅徒歩3分のアクタ西宮から移転した。毎日の迎えを考え、より利便性の高い立地を選んだ。

 下校時間の午後3時前。駅周辺の小学校には同店スタッフが徒歩やタクシーで迎えに出向き、子どもたちと一緒に施設へ向かう。自習できるスペースがあり、子どもたちは自由に保護者の帰りを待つ。日によっては英語教室や料理体験、大学生が教える理科実験なども開催される。

 施設は阪急阪神東宝グループが2016年から運営。教育熱が高い地域とあって、移転前より敷地面積を倍増し、定員も28人から50人に増やした。

 公設と比べて預かり時間が長いのが特長。最大午後9時まで利用でき、有料で夕食も提供する。「決まった日だけ残業すると決めて、延長保育を利用する保護者も多い」と森永瞳店長(28)は話す。

 利用料は学年によっては公設より4倍ほど高額だが、神戸や大阪、宝塚など通勤に阪急電車を利用する保護者らの利用も多く、申し込みは好調という。

 宝塚市では48カ所の放課後児童クラブのうち、6施設が保育所に併設されている。市は待機児童対策として新設を進めている。

 JR中山寺駅のすぐ近くに15年に開設した「こころんクラブ中山寺」=中筋4=は、「宝塚COCORO保育園」と同じ建物内にある。こころん-を利用する小学生22人は専用の入り口から入り、1階の部屋(66平方メートル)で宿題や自由遊びをして過ごす。ハロウィーンなどのイベントは、保育園の子どもたちと一緒に楽しむという。

 利用する22人のうち4人が卒園児。松石幸子園長(67)は「小学1年になっても、顔見知りの先生がいる『なじみの場所』に帰ってくるので、生活が激変しない」とメリットを挙げる。

 「保育園に知ってる先生がたくさんいるよ!」と話す小学2年の男児(8)は、4歳の妹もこの保育園に通っており「お父さんが迎えに来てくれ、妹と一緒に帰る」という。きょうだいの迎えが1カ所にまとまるのは、保護者にとってもメリットといえる。

 阪神間の自治体では、尼崎、伊丹、宝塚、川西市、猪名川町で全学年が学童保育を利用できる。芦屋市は現在4年生までだが、来春から6年生まで拡大。西宮市も3年生までだが、一部で4年生を受け入れている。

 待機児童数は尼崎市の403人が最大で、宝塚市=58人(民間含む)▽芦屋市=25人▽川西市=4人▽西宮市=3人。伊丹市(5月1日時点)と猪名川町(12月6日時点)は待機児童がいない。

 厚生労働省は今後学童保育の職員基準を緩和する方針を示しているが、芦屋、伊丹、川西市、猪名川町で現状のまま継続する意向。尼崎、西宮、宝塚市は方針を決めていない。

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