阪神

  • 印刷
高峰妙子さんが恩師の安藤弘さんの墓前に捧げるため制作したテープ(安藤睦さん提供)
拡大
高峰妙子さんが恩師の安藤弘さんの墓前に捧げるため制作したテープ(安藤睦さん提供)
宝塚歌劇の男役第1号とされる高峰妙子さん(北川瑞枝さん提供)
拡大
宝塚歌劇の男役第1号とされる高峰妙子さん(北川瑞枝さん提供)

 宝塚歌劇(兵庫県宝塚市)で最初の男役とされる高峰妙子さん(本名・浅井薫、1899~1980年)が今から約50年前、恩師の墓前に捧げるため、「名ソプラノ」といわれた美声を納めたテープの音声が23、24日、エフエム宝塚の特別番組で放送される。テープは2014年、恩師の孫が仏壇で見つけ、「浦島太郎」や「音楽カフェー」など、初期の舞台で歌われた7曲が録音されている。(中島摩子)

 高峰さんは1913(大正2)年、宝塚歌劇団の前身、宝塚唱歌隊(同年、宝塚少女歌劇養成会に改称)に1期生として採用され、翌年の初公演「ドンブラコ」で主役の桃太郎役を演じた。高峰さんら少女たちを指導をしたのが、作曲家の安藤弘さん(1967年死去)と妻で声楽家の千笑さん(65年死去)だった。

 宝塚歌劇を取材する演劇ジャーナリストの辻則彦さん(65)=吹田市=によると「桃太郎役の候補はほかにもいたが、安藤さんが『高峰にさせる』と決めた。とにかく歌唱力があった」という。高峰さんは27(昭和2)年に退団して宝塚歌劇団の声楽教師となり、後進の指導にあたった。

 テープは安藤弘さんが亡くなった67年、60代後半だった高峰さんが収録したとされる。辻さんによると、安藤さんの葬式で高峰さんらが歌を捧げたところ、安藤さんの親族が「テープに残してほしい」と希望したという。

 高峰さんから届いたテープにはほかに、「平和の女神」(1915年上演)▽「お田植」(同)▽「舌切り雀」(同)▽「三人猟師」(同)▽「神楽狐」(1918年上演)の楽曲が納められていた。安藤さんの孫の睦さん(65)が、安藤さんが晩年暮らした堺市の家の仏壇を整理していて引き出しから発見した。

 辻さんが、高峰さんの娘で神奈川県に住む北川瑞枝さんに音源を聞いてもらうと、北川さんは「伸びのある声。母の声に間違いない」と涙を流したという。

 エフエム宝塚の特別番組「よみがえるタカラヅカの歌声 男役第一号・高峰妙子の生涯」は23日午後6時と24日午後1時から。制作に関わった辻さんは「高峰のころの男役の歌唱法は今と異なる。テープの歌声は宝塚歌劇の原点を知る上で意義がある」と話す。

 宝塚市以外の地域でも同時間帯に、パソコンを使えばエフエム宝塚ホームページの「サイマルラジオ」のコーナーで番組を聞くことができる。エフエム宝塚TEL0797・76・5432

阪神の最新
もっと見る

天気(3月24日)

  • 12℃
  • 5℃
  • 20%

  • 11℃
  • 3℃
  • 60%

  • 12℃
  • 5℃
  • 20%

  • 13℃
  • 3℃
  • 30%

お知らせ