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全国大会を前に試合形式の練習に汗を流す選手ら=西宮市甲山町
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全国大会を前に試合形式の練習に汗を流す選手ら=西宮市甲山町
声を張り上げて応援歌を練習する生徒ら=西宮市上ケ原一番町
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声を張り上げて応援歌を練習する生徒ら=西宮市上ケ原一番町
ヘッドコーチの瀬戸口雅士さん=西宮市上ケ原一番町
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ヘッドコーチの瀬戸口雅士さん=西宮市上ケ原一番町

 50年ぶりに兵庫県予選を制し、30日に首都圏で開幕する第97回全国高校サッカー選手権大会に関西学院(西宮市)が出場する。選手はマネジャーのいない環境で裏方の仕事もこなし、OBの大学生コーチたちが古豪復活を支えた。運動部混合の応援団も組織され、31日に星稜(石川)との初戦に臨む。(名倉あかり)

 同校サッカー部は1913(大正2)年に創部し、全国選手権大会には過去9回出場。20年以上指揮を執る山根誠監督(62)は「初出場と変わらない。まずは粘って1勝」と意気込む。

 「サッカーを通して人間性を育てたい」と話す山根監督。女子生徒からの希望もある中、マネジャーを受け入れたことはなく、選手たちは自らボールや飲み水を用意しゼッケンを洗う。

 練習の準備や後片付けを率先して行うのは下級生ではなく上級生。プレー中も上下関係に遠慮することなく意見を言い合えるようになったという。

 同じグラウンドで練習を行う関西学院大サッカー部との連携も強みだ。練習試合を定期的に行い、現在は6人の「大学生コーチ」が指導に当たっている。

 31日に対戦するのは第93回大会の王者、星稜。手ごわい相手だが、MFの3年、林幹太主将(18)は「兵庫県代表として全国の舞台に立つのが楽しみ」と笑顔を見せる。

 夏に引退した部員を中心に応援練習にも熱が入る。応援団長を務める3年の守護友秀さん(18)は「サッカーの応援は途切れないことが大事」と話す。メンバーそれぞれの名前が入った25人分の応援歌で選手を後押しする。

 野球部やアメリカンフットボール部などの3年生100人以上もスタンドに駆け付けるといい、守護さんは「応援がすごいという伝統をこの代でつくるつもりで声を出す」と力強く語った。

■OBの瀬戸口コーチ、苦い経験糧に

 「笛が鳴るまで、『勝ちたい』気持ちを持ち続けろ」。関学サッカー部OBのヘッドコーチ瀬戸口雅士さん(31)=西宮市=は11月、兵庫県予選の決勝を控えた選手たちに声を掛けた。

 13年前、同じ舞台で味わった苦い経験があった。2005年11月、全国大会の切符を懸けた滝川第二との決勝戦。副主将だった瀬戸口さんはセンターバックでピッチに立ち、試合は0-0のままPK戦にもつれ込んだ。

 1本目を任された瀬戸口さんは心の中で「勝てるやろ」と勝利を疑わなかった。しかし、深呼吸の後にゴール左側に蹴ったボールはキーパーの手にはじかれた。続く仲間も次々と止められ、PKは0-3で敗退。瀬戸口さんは「勝利への貪欲さで負けてしまった」と唇をかみしめる。

 「夢を後輩たちに託したい」と、関西学院大3年で大学生コーチに就いた。それから11年、同大職員として働き、勤務後にグラウンドに足を運ぶ。

 「今もPKを蹴りに行く夢を見る」と苦笑する瀬戸口さん。「OBの声援を背負いすぎず、共に戦っている気持ちで臨んでほしい」と教え子に期待する。

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